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巻頭特集せとうち観光盛り上げろ!

両備&JR×自治体・観光団体 ツーリズムEXPOでグランプリ

  • 念願のグランプリ受賞に笑顔の両備グループスタッフら
  • 21自治体・団体が出展したワンダフルセトウチブース
  • さまざまな体験・試食で魅力をアピール

 10月24~27日にインテックス大阪で開かれた日本最大の観光エキスポ「ツーリズムEXPOジャパン2019」で、両備グループが展開する瀬戸内の魅力発信事業「ワンダフルセトウチ」と同グループと連携したJR西日本と中国5県で構成する「DISCOVER WEST連携協議会」のブースが、国内外1985ブースからグランプリに選ばれた。「せとうち」をテーマに沿岸の自治体や観光団体を集めそれぞれに存分に魅力をアピールしてもらう趣向で、商談中心の前半、一般客向けの後半共に多くの人が訪れたという。グランプリ獲得は、岡山をはじめ瀬戸内の観光振興の弾みになるか。少なくともポテンシャルを証明する契機となった。

 最終日、両備グループと自治体・団体の関係者は念願のグランプリ受賞に歓喜に包まれた。今回から観光事業者らによる「旅のプロが選ぶブースグランプリ」と一般客らによる「旅の愛好家が選ぶブースグランプリ」に2分され、旅のプロでグランプリ、旅の愛好家で準グランプリという快挙だった。

 ツーリズムEXPOジャパンは、国内の観光地はもちろん100以上の国、地域がPRし、20万人が来場する観光の祭典。主催は(公社)日本観光振興協会、(一社)日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)で、観光立国へ向け国内外の観光需要喚起・観光客誘致を目的に開かれている。

 両備グループは、同EXPOの前身にあたるJATA旅博時代に2013年から出展。たま駅長の和歌山電鐵や御座船「安宅丸」、タクシーなど自身のサービスをPRしたが、翌14年から黒子に徹し、岡山、香川を中心とする瀬戸内圏域の自治体メーンの形になったという。ワンダフルセトウチは、同グループが地方創生の一環で、14年から半年ごとに発行する瀬戸内の魅力を集めた冊子の名称。同冊子の編集を通して瀬戸内圏域の自治体・団体との連携を深めたことで、現在の出展スタイルが実現。昨年からはDISCOVER WEST連携協議会との連携を本格化していた。

 ブースグランプリは、来場者、関係者、出展者の投票で展示会を盛り上げたブースを表彰するもの。17年には実行委員長賞、昨年には準グランプリを獲得しているだけに、力が入っていたという。出展ブース最大の64区画(ワンダフルセトウチ39、同連携協議会25)を確保。ワンダフルセトウチだけでも岡山県、岡山市、真庭市、備前市、新見市、高松市、丸亀市、直島町など17自治体と倉敷観光コンベンションビューロー、小豆島観光協会、高梁川流域観光振興協議会など4団体の計21自治体・団体(昨年17自治体・団体)で挑んだ。

 内容は、備前ろくろ体験、ベンガラ染め体験、ジーンズストラップづくり、うどん打ち体験・試食など約20種類にも及ぶワークショップを展開したほか、津山の干し肉など郷土食の試食、地酒・地ビールの試飲など趣向を凝らした体験型のブース構成で「せとうち」の魅力をPR。DISCOVER WEST連携協議会も、ハローキティ新幹、TWILIGHT EXPRESS瑞風のPRのほか、マスキングテープMTを使った缶バッジづくり体験(岡山県)や銀探し体験(島根県)など中国5県がアピールした。

 表彰式では、専務時代に旅博への参加を訴え、盛況に終了するや否や「オリンピックが行われるまでの7年間続けさせてください」と小嶋光信代表に陳情し力を注いできたという松田敏之両備ホールディングス㈱社長が、田川博己実行委員会委員長から賞状と盾を受け取った。

 瀬戸内国際芸術祭が継続的に高い評価を受け、2019年に行くべき観光地としてナショナルジオグラフィック・トラベラー英国版で1位、米国ニューヨークタイムズで7位に選ばれるなど「せとうち」の注目度が高まる中でのグランプリ獲得に、小嶋代表は「世界の観光地に認められた矢先の快挙で地域を挙げて喜びたい」と感想を述べている。岡山県観光課でも「注目度の高いイベントでの受賞は、これまで以上に魅力を知ってもらえる機会。これを契機により多くの人に来てもらえるようアピールし続けたい」と意欲を高めている。

本誌:2019年11月11日号 5ページ

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