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連載記事人材育成のタネ 48

ビジネスで成功する考え方 ~セルフコントロール手法(自制)~

  • 竹本幸史氏

 「自制心」「セルフコントロール」などと呼ばれる「将来のより大きな成果のために、自己の衝動や感情をコントロールし、目先の欲求を辛抱する能力」が、社会における成功に重要であると言われています。ビジネスで成功している人は、そこに行き着いた過程はさまざまでも、上記のような「自制心」「セルフコントロール術」を持っています。

 「マシュマロテスト」と呼ばれるリサーチがあります(考案者:ウォーター・ミシェル教授)。4~5歳の子どもに好きなお菓子を選ばせ、15分間食べずに我慢できたら2つ与え、15分以内に食べたら1つしかもらえないと教えて、子どもがどう反応するかを観察するものです。当座の満足か、あとの充実か。自制心は何をもたらすのか。マシュマロ・テストにはさまざまな隠れたお題がひそんでいます。このテストで子どもがどのようにしてお菓子を15分間我慢したかを応用し、考えられたのが「if-thenプラン(こうだったら、ああする)」です。

 例えば「こうだったら、ああする」という決まりを自身の業務・生活の中につくるようにしておきます。午後3時前だったらメールをチェックしないとか、部下に対してカッとなって衝動的な行動をしようとすれば10数えるなどの決まりを繰り返すうちに、セルフコントロールが必要な場面で発揮できるようになるというものです。
自身の考え方を変えると、どう感じ、どう行動するかも変わります。自制という概念を持っておかなければ、自身の考え、価値を押し通すことになりかねません。しかし、現実には自身ではどうしようもないことが社会ではたくさんあります。セルフコントロール術を身に着けるための個人としての目標を明確にし、習得するための意味づけをしっかり行い、キャリアの中で実現したい状態に近づいていけるよう、取り組みを強化していくことが求められています。

●竹本幸史● 元㈱リクルート岡山支社長。現在は人材育成を主としたコンサルティング業務の㈱SWITCH WORKSを立ち上げ奔走。またリーダー養成スクール「法人会員制・定額制ビジネススクール」を開講中

本誌:2017年12.4号 15ページ

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