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20%のマジック

 毎年3月末、株主の権利が確定する季節が近づくと株主優待をねらった株主が急増します。世の中には食品会社の株を多種購入してそれだけで生活している猛者もいるとか。しかし株を買うにもそれなりの資金がいるし、配当や優待の権利を確保しても権利落ちした株価はそのまま低空飛行をするのが常で、優待は得たものの株本体で損することも。

 それでも岡山県に住んでいる人間としては、カフェやパスタ店を全国展開しているサンマルクの存在が気になります。系列各店で使える優待カードを手に入れるためには100株以上のサンマルクHD株を権利確定日に持っていることが必要ですが、現在の株価は1株3100円前後なので約31万円の投資になります。

 6月末株主総会が終わると同時に待ちに待った優待カードが送られてきます。サンマルク系列の飲食店での割引率は20%ですがこれは大きな割引です。店での支払いのたびにそのありがたさを実感します。普通いろんな店のポイントカード類は100円あるいは200円につき1点とけちくさいのに、さすがは株主優待カード! 太っ腹です。

 たとえばコーヒーとサンドイッチなどの合計額が600円ちょうどの場合、割引後は480円になります。500円の商品は400円、どちらも8掛けなので何の不思議もないのですが、私には600円が480円になる方がお得感がぐっと大きく感じられます。なんでかなあ?その理由はこうです。600円→480円になる途中500円台がそっくり吹っ飛んでいるからなのです!そこが500円→400円と違います。

 株主優待カードのケースと真逆、つまり20%余計に取られる場合は痛みと悲しみは計り知れないくらい大きいものになります。それは税金です。現在、株の売却益や配当にかかる税金は20%(さらに東北復興税など加算)です。6万円の売却益が出たと思っても高い税金を取られ、手数料を取られて残りは4万5000円ほど。痛税感大ですね。

 税金と言えば、夏の参院選を前に安倍総理は来年の消費税アップをどう決断するのでしょうか?高齢化社会の日本もいつかは消費税を20%にせざるを得ないかもしれません。しかし所得の低い人々にとっては20%はあたかも40%課税並の破壊力になります。恐ろしい時代がすぐそこまで来ている気がします。

本誌:2016年4.11号 13ページ

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