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連載記事人材育成のタネ 24

なぜ人は行動しないのか

  • 竹本幸史氏

 「どうすれば自主的に行動するのか」「自分たちで考えて行動する組織となるにはどうすればよいか」。最近、そんな悩みを企業経営者、人事担当者から相談されることが非常に多いです。なぜ人は自主的に行動しないのか。答えは単純です。目安となる行動指針がないからです。

 ビジネスは基本的に正解のない世界です。さまざまな考え方、やり方が存在し、許容されています。1つの会社が際立った存在になるためには、その会社なりの価値観やポリシーも盛り込んだ「行動指針」が必要になります。行動指針は、会社のコンセプト(理念・ビジョン・基本方針・品質方針)と一致していなければなりません。では、どうやって策定すればよいのか。1つ目のポイントは「会社コンセプト(理念・ビジョン・基本方針・品質方針)の再理解」です。会社コンセプトは、正しく意味や意義を理解していなければ、正確な行動指針を作成することはできません。これを理解せず安易に作成しているケースが多い。経営陣が意味を理解していなければ、朝礼で社員が大きな声で復唱し、暗記していたとしても、理解はしてもらえないのです。

 2つ目は、経営陣が「こうありたい」という観点で考え、決めることです。こうありたいという視点で考えることで、人は動機付けされます。仕事の目標も「達成したい」と心から思えるまでイメージを高められれば、達成のためのプロセスの磨き込みを自ら思案するようになっていくのです。3つ目は「会社・お客様・部下(後輩、他者)の視点で考える」ことです。行動指針を作成する際、その対象を明確にすることが重要です。会社の発展のためにどうすべきか。お客様に対する貢献はどうするかなど、対象を明確にすることで、社員の行動につながる指針をつくることができるのです。

●竹本幸史● 元㈱リクルート岡山支社長。現在は人材育成を主としたコンサルティング業務の㈱SWITCH WORKSを立ち上げ奔走中。くらしき作陽大の非常勤講師も務める。またリーダー養成スクール「法人会員制・定額制ビジネススクール」を開講中。

本誌:2015年12.7号 17ページ

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