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空海に会う

 仏は常に在(いま)せども 現(うつつ)ならぬぞあはれなる
人の音せぬ暁に ほのかに夢に見え給ふ(梁塵秘抄より)

 ついさっき、まどろんでいたら、夢の中で若き日の空海に出会いました! 場所はたぶん満濃池に近い鉄道駅の駅舎。空海と私以外だれもいませんでした。

 弘法大師空海は西暦835年3月21日、高野山において入定(にゆうじょう)、つまり亡くなったわけではなく今も生きていると信じられています。ちなみに高野山では1千年以上毎日、日替わりメニューで大師に食事を用意しているそうです。

 大師は生きておられる! だからこそ私のような不信心ものにもお姿を現し、親しく話し掛けてこられるという不思議なことがおきるのでしょう。

 さて、夢に出た空海は気さくな若者でしたが、中国留学から帰国してすでに真言密教の奥義を究めているようにみえました。何故、夢に出てきた若者が空海であることに気づいたかって?別に空海が「この柿クウカイ?」と言ったわけではありません。一目見て直感で空海であることが分かりました。

 そして驚くべきことに真言哲学の神髄を身をもってイメージで示されました。ただ密教には黙して語らずという意味あいもありますからどんなイメージであったか、ここでは伏せておきましょう。

 2005年、初夢―。さい先のいい年になりそうな予感がします。

本誌:2005年1.1号 136ページ

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