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連載記事社説

高度外国人材受け入れを日本人採用に生かす

 岡山商工会議所が「高度外国人材受け入れセミナー」を開催した。特定技能2号の対象分野が拡大されるなど、人手不足解消の切り札として政府が推進する制度だが、企業の現場では「どうすればいいか分からない」「定着するのか」など、不安も大きい。東京海上日動火災保険㈱の前岡山支店長で、現在は全国の商工会議所や商工会を担当する広域法人部長の田辺健二氏が、中小企業支援の一環として、外国人材の紹介実績が豊富なパッションジャパン㈱を紹介し、初めて開催した。

 講師を務めた三枝理枝子氏によると、外国人材採用に成功する企業に共通するのは「見える化」とコミュニケーションの「質と量」。日本人とは違い「場の空気」を読むことのない外国人にとって“あいまいさ”は禁物であり、業務プロセスや資格取得による評価の明確化は必須。コミュニケーションの面では、相手が困りごとを相談する前の声掛け、目標未達など、時には「ダメなモノはダメ!」とはっきり伝える厳しさも、定着・活躍のためには重要となる。

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本誌:2024年11月4日号 22ページ

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