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宴席でのマナー

 素敵な宴席での、貴方様の素敵なお姿に敬意を表します。

 ①割り箸の割り方 縦向きに割らないようにします。横に向け、下の端を動かさず上のみ動かします。その時のお箸の位置は、ほんの少しお相手に見える位置で行う気遣いが必要です。見えすぎる位置ではお相手に目障りな印象に。しかし全く見えない位置ではお相手が不安になる要素があります。細やかな気遣いができてこそ、貴方様の品格が引き立ちます(おしぼりも同様です)。

 ②おしぼりは手を拭くのみ おしぼりで口を拭いていらっしゃるならば、この度を機に改めましょう。懐紙を持ち合わせていない場合は、ハンカチで結構ですが、ハンカチを机の上に出したままにしていては、貴方様の品位を損ねてしましますのでご注意ください。

 ③器の上にお箸を置かない 器の上にお箸を置いたまま、お話しに夢中になっていらっしゃることはございませんか?「渡し箸」と申しまして、お箸のマナーではタブー視されております基本中の基本ですので、貴方様に限ってそのようなことはないと願っております。

 ④涙箸 そして、この度、皆さまにお伝えをさせていただきたかった、本題のお話しでございます。お立場ある貴方様へのご忠告です。「涙箸」は決してなさいませんように。お椀の物、煮物など多くのお料理において気を付けるべき機会があるはずです。

 「涙箸」とは、お料理の汁をぽたぽた落としながら食べるしぐさです。また、汁が落ちるのを気にして、器にお顔を近づけて食べる行為も同様にみっともないしぐさです。

 お椀のお料理(お吸い物など)をお召し上がりになる場合は、まずは、器の中の汁を飲み、お椀の中の食材を見えやすくします。お椀の中の食材を見えやすくするのは、「探り箸」や「回し箸」と申します。していただきたくない行為を防ぐためです。お椀の中の食材を確かめようと箸で探る行為や、お椀の中で箸をぐるぐるかき回すしぐさは、貴方様のような素敵なお方には似合いません。堂々とした品格で香りを楽しみ、その後美味しい食材を楽しみます(ここでは、香りが分からないほどに酔っぱらっていらっしゃるお方に関しては論外のお話しとさせていただきます)。顔を器に近づけず、姿勢を正したまま器を顔に近づけます。

 素敵な場所での美味しいお料理を嗜まれる貴方様でいらっしゃいますので、この度申し上げました品格ある振る舞いは自然に備わっていらっしゃることと存じます。私のような若輩者の申すことはどうぞお気になさらず、今夜も素敵な宴席をお楽しみください。

(撮影協力:岡山市北区表町「椙」)

本誌:2016年3.21号 23ページ

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