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[知的財産] 商標とは

Q : 商標とは、どのようなものでしょうか。

自分の商品等を他人のものと区別する標識

A :商標は、自分( 自社) の商品やサービス( 役務) を、他人( 他社) のものと区別するための標識です。テレビを買いに電器屋さんに行くと、色々な電器メーカのテレビが並んでいます。有名メーカが、商標「A B C 」を表示したテレビを販売していることにしましょう。電器屋さんに、「A B C 」が前面に表示されたテレビと、見たこともない「D E F 」が前面に表示されたテレビと、があれば、多少値段が高くても「A B C 」を買いますよね。これはテレビに付けられた「A B C 」の表示に、高品質や高耐久性等といった信用があるからです。この「A B C 」に付いた信用を壊さず保護しようとするのが商標制度です。

「A B C 」によく似た「A B c 」( 最後が大文字か小文字かの違い) を付けた粗悪テレビを別の業者が販売すると、お客さんは「A B C 」と間違えて「A B c 」のテレビを買って帰ります。「A B c 」のテレビが、高品質ではなく粗悪品であることを知り、「A B C 」の製造業者に文句を言って行くかも知れません。しかし、「A B C 」製造業者からすれば、そんな粗悪品を販売等した憶えはありませんので、取り合ってもらえないでしょう。
このことは( 1 )粗悪「A B c 」テレビを買ったお客さんの利益が害され、そして( 2 ) 最近は粗悪品の販売を始めたとして「A B C 」製造業者の信用が害されます。この防止のため誰の商品等かを示す標識「A B C 」とそれに類似する標識「A B c 」は、お客さんと製造業者との両者の利益を守るため、「AB C 」を使う業者以外の者には原則的に使用できないよう
にするのが商標登録( 独占権の「商標権」取得) です。

上の例では、テレビという商品に関し使用する標識でしたが、飲食店、美容院、医業、ホテル、コンサル等のようにサービス( 役務) の提供に関し、その提供者を示す標識として使用される場合もあります。

このように商品やサービスの提供者を区別するための標識が商標ですので、この標識として機能するものであれば、文字、図形、記号、立体的形状、これらの組合せのいずれも商標の対象となります。商標は、お客さんが商品等を選ぶときの標識となり、お客さんと業者とを強く結びつける極めて重要な道具です。

笠原特許商標事務所
弁理士・所長
笠原 英俊氏
岡山市北区野田2-7-12
TEL086-245-0440

本誌:2011年10.17号 26ページ

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