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[知的財産] 特許される条件は

Q : 特許されるには新規性が必要とのことでしたが、それ以外にも特許の条件はありますか。

A : 多くの特許要件あり

前回、新規( 特許出願時に新しい) な発明でないと特許されないとお話しましたが、それ以外にも、示した図のように様々な特許条件があります。図を参照し、特許審査( 実体審査)がどのように行われるか、図の上から簡単に説明します。

まず、出願内容が発明( 簡単には、技術的なアイディア) か
どうか審査され、単なる商売方法、経済法則、絵画、投球方法
等は発明でないとして特許されません。

発明が産業上利用できるか審査され、個人的にのみ利用される発明( 喫煙方法等) や医療行為( ヒトの治療や診断等) は産業として利用できないため特許されません。前回通り、発明が新規性( 新しいか) を有するか審査されます。容易に考え出すことができない発明か審査され( 進歩性) 、既知の発明をほんの少しだけ改良した発明のように、誰でも容易に考えつく発明( 改良により新規性ありますが) は特許されません。

その発明についての出願としては、その出願が最も早いか審査
されます( 出願の前後で権利を与える者を決めることを「先願主
義」と言います。) 。

発明が公序良俗を害するものか審査され、道徳や倫理に反した、国民健康に害を与える発明は特許されません( 紙幣偽造機、アヘン吸引具等) 。

最後に、発明内容や請求する権利( 特許権) の範囲が明確に理解できるよう出願書類が記載されているか審査されます( 記載要件) 。

以上のように、新規性以外にもたくさんの特許要件があり、これら全て満たした発明だけが特許されます。


笠原特許商標事務所
弁理士・所長
笠原 英俊氏
岡山市北区野田2-7-12
TEL086-245-0440

本誌:2010年12.13号 19ページ

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