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連載記事社説

「見たいモノしか見ない人」にどう働き掛けるか

 取材時に自社の経営課題について尋ねると、多くの経営者が口にするのは「後継者」に関する悩みだ。ただ、この課題は経営者の年齢、候補となる子どもの存在など会社ごとに事情は異なるため一概に論じるのは難しく、共通する課題としては「人材育成」あたりが挙げられる。

 その背景を探ると、指示されたことはそつなくこなせるが、目標に向かい「自分で考え行動する」能力は欠けがちな現代の若者たちに対し、指導の在り方が昔ながらのOJTなどからさほど変わっていないところに原因があるのではないか。6月17日号の本誌社説でも触れたが、例えば非認知能力(数値化できない、生きていくために必要な能力)を高めるような工夫が求められているのだろう。

 非認知能力不足を感じさせるのは政治の世界でも同じだ。

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本誌:2024年6月24日号 18ページ

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