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巻頭特集岡山県下10金融機関 2023年3月期決算

銀行×信金 顧客層の回復格差で明暗 業態間の競合薄れ戦略の違い鮮明 本来の基盤固めへ

 岡山県内に本店・本社機能を置く10金融機関の2023年3月期決算が出そろった。法人融資で銀行と信用金庫が2極化。コロナ禍がピークを過ぎ経済活動が徐々に回復する過程で、地域企業の規模、体力による回復度合いの格差が表面化し、顧客層の違いにより信金は苦戦を強いられた。脱炭素やDXなど高度なニーズへのコンサル機能を拡充する地銀、中小企業や小規模事業者の事業継続支援に徹する信金と、各業態の戦略の違いも鮮明になった。近年人口減少・低金利の中進めてきた互いの領域への事業拡大がいったん後退する方向へ進んだ格好。一方、デジタル化による効率化で経費が減少。利ザヤが改善し総じて増益基調となった。

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