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連載記事岡山理科大学 研究室訪問

いきものQOL 獣工の連携「包帯巻圧測定器」

 岡山理科大学は2020年度から、獣工連携による「いきものQOL」を推進している。西日本の私立大で唯一の獣医学部を有する強みを生かし、さまざまなデバイス開発を推進。ペットのフレイル(虚弱)の早期発見が人(飼い主、獣医)のフレイル予防、つまり「人のQOL」にもつながるという考えに基づく研究だ。

 国立大学の獣医学部は比較的規模が小さく、私大は規模が大きくても工学部のないところが大半。これに対し、岡山理科大学の獣医学部は92人の教員を擁し、科研費採択実績の私大ランキングで中四国トップとなるなど工学系の研究も盛ん。ICT技術を使い、ペット飼育者を支援する商品・サービスを開発する「ペットテック市場」は急成長が見込まれることから、平野博之学長が研究・社会連携機構長時代に「獣工連携」という新しいブランド戦略を提案。定期的に意見交換の場を設けて学部間の壁解消に努め、「工学系の教員では思いもつかない」(工学系の取りまとめ役の赤木徹也情報理工学部教授)視点のデバイス開発など成果が生まれつつある。

 その一つが、「包帯巻圧測定器」だ。

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