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連載記事河村まどか マナー講座

お行儀が良いとは?

 貴方様からご依頼の、「お行儀の良い振る舞い」について、マナー研修にて女性社員の皆さまにお伝えした内容を記載させて頂きます。男性から伝えるわけにはいかず、言い方を間違えると、女性の好みを強制していると勘違いされることもありえるとの貴方様の心配を、皆さま楽しそうに笑い飛ばしていらっしゃいましたが、やはり伝え方を間違えると、誤解が生じやすい内容でもあります。

 決して、貴方様の女性の好みを強制しているわけではなく、マナーにのっとってお伝えをしている点を、女性の皆さまにご理解頂かなければなりません。勿論、貴方様に振る舞いを私好みにしつけたいわけではなく、ちゃんとマナーの基本に準じてお伝えをしておりますことは言うまでもございません。

 いつも貴方様のお行儀の内容ばかり執筆させて頂いておりますので、わたくしが申し上げておりますのは、貴方様のことだと女性社員の皆さまもお気づきでいらっしゃることでしょう。ですので、日頃、貴方様が何をお思いになっていらっしゃるのか、この際ですので、女性社員の皆さまもご覧になっているであろう、こちらの誌面にて貴方様のお気持ちを伝えてしまってはいかがでしょうか?

 ①大きな身振り手振りを添えながらしゃべるのはみっともない。
 ②つま先を内側に向けて立って可愛い年齢は通り過ぎてるぞ。(横脚立ちのこと)
 ③「〇〇なんですけど~ぉ~」。その否定形の言葉の続きは何が言いたいのだ!?
 ④髪の毛クルクル指で巻き付けながらしゃべるな、そんな邪魔な髪なら切ってしまえ!
 ⑤夏に「つっかけ履き」(スリッパ)のような履物で出社してくれるな!きちんと靴を履け。
 ⑥風呂上りのおばさんみたいな髪の毛の止め方して仕事してくれるな!
 ⑦お客様と楽しく雑談をしているのも営業の一つ!勝手に人の話しに入って来るな!井戸端会議中ではないんだぞ!常にタイミングを見て次の話題を考えている。ずっと雑談に時間を費やすのは辞めてくれ!

 あら大変、申し上げてしまいました。本コーナーの貴方様は、“貴方様”と確定です。

 さて、女性陣の皆さま、私がマナーの勉強を始めましたきっかけは、周囲の人に上記のような指摘をされ、深く傷ついたことが理由の一つです。詳しくマナーを学んでいくと、マナー知らずと私をイジメた大人達も、案外マナーについてご存じない、と気が付きました。私がとっても可愛らしく今思えば、嫉妬とともに嫌味交じりに受けていた言葉だったと、懐かしく思い出す、遠い遠い昔話ではございますが、私は若くて可愛い女性達に、決して意地悪なお伝えの仕方をしたくない、とその時分に思ったものです。

 ①人と立ったままお話しをする時には、手と手をくっつけて下腹辺りに添えておきましょう。お腹の真ん中辺りに手を添えてしまうと、肘をはりすぎてしまい、不自然に見えるので注意して下さい。感情表現の一環で大きく手や腕を動かすと、日本のお行儀を重視してお考えの方々からすると、お行儀の悪い行動に見えてしまいます。
 ②足は揃えておきましょう。もしくは、美しく魅せるための基本のポーズを知っていて
お膝を曲げた立ち方をするのならば、話しは別です。ご自身のスタイル維持のためにも、お行儀の良い振る舞いに見せるためにも、足の向きに気を付けてみましょう。
 ③仕事の用件を伝える時には、内容を的確に伝えるように心がけてみましょう。例えば、上司宛てに贈られたお中元の報告として、×「〇〇さんが、届けて下さったんですけど…」と、伝えてしまうと?ですけど〇「〇〇さんが〇時にお届け下さいました。〇〇との伝言を承りました」。一つずつのフレーズを短くして話すようにすると、的確話している印象を与えることが出来ます。短くフレーズを区切ることで、もしもお相手が途中で、「それでどうなんだ!」と発言なさったとしても、何に動じることなく、続きのフレーズを報告しようとしていた人のふりをすれば良いのです。相手の質問を読み解きながら話す場合に重宝する方法です。
 ④①で立ち話をする時の手の位置をお伝えいたしましたが、座っている時にはテーブルの上で軽く両指を組み合わせておくと、お行儀良く見せることが出来ます。
 ⑤仕事で使用すべき装いを学んでおきましょう。状況によっては少々カジュアルにして良い時もあるかもしれませんが、男性は皆さん、ビジネス用の革靴でお仕事をなさっている場面で、崩しすぎていないか考えましょう。「場に華を添える。」との言葉もありますが、華を添えて良い時と控える時の加減も大切です。(ミュールやサンダル、ブーツはフォーマルな場面ではマナー違反になります。ビジネスマナーにおいても同様とお考えいただくべき場面は多数あり得ます)
 ⑥前髪が邪魔になるから、汗で首に髪の毛がまとわりついて暑いからなどの理由で、ご自宅の自室でなさっている簡易的な方法で、手っ取り早くその場しのぎの処理をするのは控えたいものですね。身なりを整えて出社し、保てる方法は多数あるはずです。
 ⑦お客様と応接間ではなく、エントランスなどで些細な立ち話しをなさっている時間も、事の一貫としてなさっていることをお忘れなく。

 ①から⑦まで全て出来ていて当たり前の内容ですので、もしも、周囲からお行儀や身なりについて、嫌味の一つでも言われたことがあるお方は、しっかり礼儀作法について学んでおくと、人付き合いも楽になります。

 貴方様が申し上げにくい内容を、とうとう口にしてしまいました。貴方様の本日からの職場での居心地に幸あれと願っております。

本誌:2019年8月26日号 21ページ

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