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- VISION OKAYAMA 2019年7月1日号
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工場・倉庫併設の新本社が稼働 買い取りから資源化までワンストップ対応
自動車リサイクル部品販売の㈱桃太郎部品(岸本恭秀社長、資本金1000万円)は、5月30日、岡山市北区今保661-11に本社と工場を移転した。創業50周年事業の一環。最新の解体機械などを導入し国産自動車メーカーが推進する「自動車から出たものを自動車に戻す」最新のリサイクルに対応できるラインを構成し、商品力強化を図る。
最新のリサイクル機械導入
新本社は、旧本社道向かいの土地(7200㎡)を取得し建設。本社兼国内向け部品倉庫工場棟は、鉄骨一部2階建て(1400㎡)の規模。1階に本社機能を置き、2階に大小会議室やシャワー室などを整備した。同工場では、前工程として廃自動車のフロンガスの回収、エアバックの処理とともに、主に国内向けの部品の取り外し業務を実施。倉庫ではピッキングリフトを使い、高さ約9mの棚で商品の保管出荷作業を行う。
本社棟のほか、ガソリンや廃油の抜き取り工程専用の液抜き棟(40㎡)には地下貯蔵式の20klタンクを設置。海外向けに車両や部品を生産解体する後工程工場(946㎡)と資源を分別出荷する資源化工場(450㎡)も整備した。資源化工場では、自動車のスクラッププレスとともに、廃プラスチックの再資源化を行う破砕機や配線から銅のみを取り外す専用機械を設置し、廃自動車のリサイクル率を高めてワンストップで効率よく処理できる体制を整えた。
また、新本社は、入り口部分を広めに設計し、業者だけでなく、展開する車買い取り店「廃車王 岡山北店」の一般客が出入りしやすいよう配慮。目立つ看板を設置するなど一般からの買い取りを強化していく考え。
全国産メーカーの認定工場
自動車は、近年の進化とともに構成する素材の変化が著しく、環境問題の側面からも処理方法などに変化が生じている。同社は、自動車の解体、破砕業だけでなく、経済産大臣、環境大臣認定の国産全自動車メーカーの処理委託認定工場として適切な処理に取り組んでいる。岸本社長は「日本の自動車リサイクル率は重量ベースで約99%と世界一の比率だが、それでも変化とともにさらなる課題もある。リサイクル業者としてプラスチックのごみ問題など世界規模の課題にほんのわずかな部分でも貢献し、地元岡山のお客様にも役立ちたい」と話す。
同社は1970年の創業。従業員数30人で、年間リサイクル実績は6000台以上。
電話番号は086-244-1100、ファクス番号は086-244-9900。廃車王岡山北店への問い合わせは電話086-244-9933へ。
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