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連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

令和時代最初の大地震

 日本に住んでいる限り地震と水害の2大自然災害から免れることはできません。しばらく地震がないと思っていたら6月18日の夜、新潟・山形を中心に震度6強の地震があり、テレビは各局とも通常番組を打ち切って地震特番に切り替えました。

 テレ朝の報道ステーションでは富川アナが「津波は予報よりはるかに大きなものがやってくることがあります。東日本大震災のときは3mの津波予報に対し実際は10mを超える津波がきました」と繰り返し避難を勧めていました。

 しかし、人間はいくら避難勧告や避難指示が出ても簡単には実際の行動に移せるものではないことは昨年の7月豪雨の例を持ち出すまでもありません。なぜ逃げないのか?それは多くの場合、避難勧告や避難指示が出た場合でも後になって振り返ってみると大したことにはならなかったことが多いし、深夜に避難することに大きなリスクを伴うからです。

 ちなみに今回の新潟地震による被害は震度6強の規模であったのにもかかわらず、家屋が倒壊したり死者が出ることもなかったのは奇跡に近いことだと思います。ネット記事によくある中国人などのコメントを読んでいると、「こんな大地震がきても倒れない日本の住宅はいったいどうなっているのか?」という称賛にあふれています。しかし、もし今回の地震で1カ所でも震度7を記録していたら被害の甚大さは途方もないものになっていたはずで、富川アナが「津波が来る、逃げろ」と絶叫していたのも無理ありません。

 巨大地震による直接的な被害は建物の倒壊による圧死や落下物の直撃を受けることです。でもこれは気付いた時にはすでに被害は起きてしまっているのでどうしようもない。しかし津波や大型台風、河川の増水氾濫はある程度予測がつき、適切な避難勧告が出た場合、前もって用意されている安全な場所に逃げれば助かる可能性はぐっと上がるでしょう。

 今回の新潟地震は令和時代になって初めての大地震でしたが、何といっても本命はいつ発生してもおかしくないと言われている南海トラフ地震です。近年、阪神淡路大震災、東北大地震、熊本地震、鳥取県中部地震、大阪府北部地震とつらい体験をしてきた日本ですが、当面の最後の大地震は来るのが分かっているのですから、賢く対処したいものです。

本誌:2019年7月1日号 14ページ

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