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部下のマナー

 お立場ある貴方様の部下が、まさかの粗相を社外でなさっているのにお気づきでいらっしゃいますか?事細かな点を口うるさく言わないのが貴方様の良いところでもありますが、貴方様のお耳には入ることなく、貴方様の部下は礼儀知らず扱いをされております。また、それを知らない貴方様は社内、社外の方々より裸の王様扱いをされていると言っても過言ではありません。今回を期に、裸の王様から脱却し、少々事細かな点まで、時には気にかけてはいかがでしょうか?

 会食のマナーは、食事のマナー(テーブルマナー)のみではありません。全てのマナーに気を付けて、やっと失礼のない対応なのです。(貴方様の部下が、8項目全てクリアなさっておりますことを願っております)

 1 貴方様に同行する部下は何時に車の準備を完了なさっておりますか?まさか、貴方様と同時刻に、のこのこと一緒に準備を始めてはおりませんね。貴方様のお客様に、そのような従業員の態度を見せてはいけません。

 2 貴方様の部下は、貴方様に同行する際に、常に立ち位置に気を付けていますか?テーブルに着いてから席順のマナーに気を付けて座るのは当然のビジネスマナーではありますが、着席している時のみでは不十分です。立ち位置には、貴方様の部下の日常の思いが集約されております。他社のお方は貴方様に対する貴方様の部下の些細な動きを見ていらっしゃいます(上座下座の知識を、テーブル時のみでなく幅広く身に着けさせて下さい)。

 3 お客様へお土産を渡すタイミングも、貴方様のみでなく、貴方様の部下も完璧に身に着けていらっしゃいますか?細やかなタイミングを身に着けていない部下に、荷物を預かっておくという些細な用事すら任せることができず、部下よりも貴方様の方が、荷物持ち担当になっておりますと、貴方様のみでお土産物のマナーのタイミングを計っているようになります。同行している意味のない部下は必要ありません。荷物の受け渡しのマナーや、お土産物のマナーを、貴方様のみでなく貴方様の部下へもきちんと把握させておきましょう(本題の商談前に、お客様に出来ていない部下の印象を与えてしまいまい、商談時のお客様の反応に影響しかねません。貴方様の部下以外に、もっと礼儀正しい人材は同業他社にいらっしゃるのですから)。

 4 席順のマナーのみでなく、お客様が大きいバッグをお持ちの時などを考慮した、お席の配置になっておりますでしょうか?事前に把握しておきましょう。

 5 もうしばらくは、コートをはおる季節でもあります。貴方様へのコートの受け渡し方法など、日常の立ち居振る舞いのマナーの知識を身に着けるように、指導が行き届いておりますか?(もちろん、貴方様への配慮よりも、お客様側への配慮が先ではありますが、日常から貴方様に気遣いが出来ていない部下が急に、お客様に素早い動きが出来ません)

 6 御社の会議室ではなく、喫茶店でお客様とお会いになる場合、お客様への飲み物のメニュー表は、的確なページを直ぐに提示できるように、前もって準備を整えることができる部下でいらっしゃいますか?コーヒーを飲みたいお客様に対して、突拍子もないメニューのページを開いて渡す部下は、貴方様の商談の邪魔になっております(和食洋食のテーブルマナーの食事の順番も学んでおくことにより、アラカルト料理の時に、お客様へタイミングの悪い食材を提示しないようにします。貴方様自身がなさってはお相手が恐縮なさいます。貴方様は簡単に出来るお相手への配慮かもしれませんが、きちんと部下が出来るように指導して下さい)。

 7 お客様や貴方様よりも、誰よりも先に飲み物を飲み始める部下を同席させては、貴方様の恥です(テーブルマナーはフルコースのお料理の時のみ使用するものであり、日常でテーブルマナーの知識は一切しようしていない、応用の利かない部下は、仕事に関しても応用の利かない部下です。そのような部下を次回の会談は貴方様は忙しいので、部下のみでと貴方様が判断してしまうと、お客様は、“レベルを下げた人材を選択した。”と貴方様に対して反感をお持ちになります。流石、貴方様の選択により、しっかりした人材を用意してくれた。とお客様に思って頂くには、言葉のマナー、おつきあいのマナー、テーブルマナー等、総合して完璧にできていることが求められます)。

 8 コーヒーの飲み方、カップの持ち方、本題の話しの途中に頂く、飲み物の飲み方も完璧に仕上げておくように指導をして下さい。お客様の前で、飲み物を飲んでも全くマナー違反にはなりません。むしろ用意された飲み物に全く口を付けない方がマナー違反になります(身体や宗教の関係で飲む事ができないお方は別です。そのようなお方への配慮の方法も身に着けておくように指導しておきましょう。貴方様自身がそのような細やかな配慮の態度をお取りになるのではなく、同行した部下のお役目です)。

 さて、この度は、接遇マナーの基本中の基本の8項目を例にしてみました。もしも、貴方様の部下で、8項目全てができていないのであれば、大きな商談を取り逃がしている可能は大きいです。実際に、接遇マナーの悪さにより、同業他社へ商談が移行された現場を何度も見てまいりました。マナーが売り上げに関係するのか?と、浅はかな発言をなさっている部下へ、徹底して、接遇マナーの大切さを身に着けさせる機会を設けてみて下さい。

 部下の粗相により、大きな仕事が移行された現場に、1カ月で複数回遭遇いたしました。しかし、お立場ある貴方様のお耳には届いていないことでしょう。私のような若輩者ですら、数件目撃したのですから、きっとあなた様の周囲には、もっと多くのそのような出来事がございますよ。

 ※私のコラムは、あくまでもフィクションでありますこと申し添えます。本コラムの読者様でいらっしゃる貴方様が、裸の王様でいらっしゃいませんこと、心より願っております。

本誌:2017年3.20号 21ページ

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