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連載記事人材育成のタネ 25

会議が変われば、成果が変わる

  • 竹本幸史氏

 組織やチームによる活動の円滑な推進や成果の創出を支援するための活動をファシリテーションと言い、その役割を担う人材をファシリテーターと呼びます。今回は、ファシリテーターの役割や必要性、有効性を4つのポイントにして話したいと思います。

 1つは、特定の意見に肩入れせず、常に客観的な視点で会議やメンバーに接することです。ファシリテーターが偏らず、メンバーに全体最適の視点を徹底させることで有効な解決策を見つけることが可能になります。2つ目は、会議の進め方、手順を設計し運用することです。議論のトピックを羅列した議事進行表(アジェンダ)を作成し、それに基づき議論をリードしていきます。ファシリテーターに求められるのは議論の中身ではなく、プロセス管理に徹することです。実際の会議ではアジェンダで想定しなかったことに直面しますが、臨機応変にプロセスを組み立て、その管理に徹することで常に会議の秩序を維持し、当初の目的に合致した運営が可能になります。3つ目は、チームワークをつくり上げることです。例えば、発言をためらっている人がいれば、その要因を把握し、対策を講じます。そうすることで、メンバー個々の実力を総和以上に引き上げることが可能です。4つ目は、成果の最大化を支援することです。 議論を深めることでメンバー全員が十分に考え、消化した状態を作り出し、高い納得感を醸成することも重要です。例えば、会議の成果は、問題解決策が決定したときや合意形成がなされた時ではなく、それを実行した時に創出されます。その原動力となるのが実行に携わるメンバーの当事者意識や納得感。高い納得感でメンバー全員の意欲を高めることができれば、チームとしての成果を最大化することが可能になります。

 ファシリテーターが役割を果たす上で必要なのは、一体感を醸成する場の雰囲気作りや、意見やアイデアを引き出す質問、何が問題かを見極める問いかけ、議論をかみ合わせる論理的思考といった能力です。これらの多様な能力を問題解決や合意形成に向けて、プロセスの段階に応じて発揮していく必要があります。あなたの会社の会議は、ファシリテーターが機能していますか。改めて会議を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

●竹本幸史● 元㈱リクルート岡山支社長。現在は人材育成を主としたコンサルティング業務の㈱SWITCH WORKSを立ち上げ奔走中。くらしき作陽大の非常勤講師も務める。またリーダー養成スクール「法人会員制・定額制ビジネススクール」を開講中。

本誌:2016年1.18号 11ページ

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