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四国急行フェリーのご利用を

 年に何回か上海へ行くのに相変わらず高松発着の春秋航空を愛用しています。出発日によっては片道3000円以下の料金設定をしていることも珍しくなく、わざわざ瀬戸内海を渡る価値は十分あります。また高松自体も栗林公園など観光スポットの多い大変魅力的な都市なので空港の行き帰りにあわただしく素通りするだけなのはもったいないことです。

 昨年末上海に出かけたときは帰路ちょっと時間があり栗林公園や博物館に立ち寄り、その後JR瀬戸大橋線ではなく何十年ぶりかでフェリーに乗って宇野まで帰ってきました。

 かつて24時間休まず頻繁に運航していた連絡船も、1988年に瀬戸大橋が開通して以来、今や四国急行フェリー1社が細々と営業を続けているのみです。瀬戸大橋とは勝ち目のない競争をしているのが現状ですが、しかし「ここまでして大丈夫?」と思わせるうれしい出血サービスがあることを知り、概要をご紹介します。ぜひご利用を!

 昨年12月現在のデータですが、運行便数は高松発、宇野発それぞれ1日に10便。朝は7時発、最終便は20時10分発です(宇野、高松とも)。通常、フェリーは車で利用する場合運転者1名分のみ運賃が車両搬送料に含まれていますが、四国急行フェリーの場合、同乗者は全員無料なのです。休日は平日よりさらに1割弱ほどお安くなっています。

 ちなみに普通車での往復運賃は平日で5650円、休日では5130円です。さらにシルバー割引きというのもあってシニア層にはうれしいサービスです。また車なしで乗船する旅客運賃は片道690円、往復で1320円です。

 岡山-高松間はJRでは1510円(マリンライナー自由席)かかるのに対しJRで宇野まで行き、フェリーに乗り換えた場合の合計運賃額は1270円と240円も安く驚きの料金設定です。所要時間は2時間ちょっとです。

 海上の橋からではよく見えない瀬戸の絶景も船からは手に取るように近くに感じられます。潮風も心地よく波静かな内海を船は滑るように進んでいきます。携帯充電用の電源コンセントも完備、売店にはインスタントながらカップうどんもあります。瀬戸大橋の向こうに日が沈み残照の中、懐かしい海のにおいに包まれ、エンジンのリズミカルな音を聞きながらのクルーズは最高の贅沢でした。

本誌:2016年1.18号 13ページ

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