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イオンモール岡山の「左折渋滞」

 9月1日からイオンモール岡山の駐車場料金ポリシーが大きく変更されました。平日限定ですが「お買い上げに関係なく2時間無料」を打ち出したことは駅前という場所柄を考えればずいぶん思い切ったサービスを始めたものだと大歓迎です。

 ここで心配なのは車での来店客増加による道路の渋滞です。今まででも市役所筋を北上しイオンモールの前を過ぎて左折しようとすると、信号は青でも歩行者がいる限り左折できないので、平日でもかなりの渋滞が起きていました。

 しかし、この「左折渋滞」は駅前に巨大モールを作ることが計画された段階で予測されたことです。なぜ岡山市とイオンが協力して市役所筋の1番左側のレーンから左折することなく、そのままイオンの地下駐車場へ入れるよう設計しなかったのか疑問です。

 たぶん公共の道路と私有地にまたがる構造物を作ることは制度上ありとあらゆる困難があり、そのうえ現代日本の縦割り社会システムの中にあっては官民をまたがる身近な懸案を調整できる人は財界にも行政サイドにもいないのでしょう。

 できなかったことを嘆いてもイオンの左折渋滞は解決しないので、ひとつ現実的な提案をしたいと思います。それは歩行者用信号の運用を根本的に変えることです。昔オーストラリアのシドニーで体験したことですがとても賢いやり方です。

 日本では普通、歩行者用信号の青は車よりは短めですが、ある秒数継続して青の状態が続きます。ところがシドニーで体験したのは、青は一瞬だけ、でした。盲人用信号も「ピッ!」という音が一瞬響き渡るだけです。日本のようにだらだらと曲が流れたりはしません。

 この方式の最大の特徴はすでに信号待ちしている人たちだけが渡ることができ、後から来た人たちは必ず次の信号を待って渡ることにあります。イオンモールから駅方向へ渡る交差点にぴったりの方式だと思います。何もシドニーのように一瞬にこだわることはありません。5秒か10秒青が継続してもいいでしょう。

 せっかくの駐車場2時間無料という大英断も今のままでは市役所筋の渋滞を助長するだけです。ぜひ左折渋滞問題をイオンモール、岡山市、県警で協議して早急に解決していただきたいと思います。

本誌:2015年9.14号 13ページ

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