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データ岡山県下5月度 主要量販店の販売実績

消費増税で落ち込んだ前年から“回復” 高額品、家電などが高い伸び 生鮮品高騰も増収要因

 [概況] 高額品や消耗品中心に消費増税後の買い控えが見られた前年から回復し、各店軒並み前年を上回った。ただ、イオンモール岡山が祝い事など「晴れの日」商材で強みを発揮しており、岡山市中心部の量販店などで母の日商戦は苦戦した。

 食品では、生鮮品が全国的な価格高騰で売上増加の要因となった。また、老化防止、アルツハイマー病予防などの触れ込みでテレビ番組に取り上げられたエゴマ油は、効果的な販促策を打った店舗で爆発的な人気となった。店舗別の売上実績は次の通り(%は原則前年対比)。

高額品動き高島屋7%増

 百貨店 岡山高島屋(岡山市)は7%増。イオンモール岡山内のフードメゾンを合わせた実績で、本館だけでも前年を上回った。婦人衣料・雑貨が好調だったほか、海外ブランドが2ケタ増となるなど高額品が伸びた。食品は前年を割り込んだ。6月は108%を目指す。10日、インテリア売り場内にリフォーム相談コーナーを開設した。

 天満屋岡山店(岡山市)は1%増。紳士オーダースーツ、婦人プレタポルテ(高級既製服)は2ケタ近い伸びだが、衣料全体では盛り上がりに欠けた。改装した地下食品売り場は8%増だが、催事が苦戦し食品全体では微増止まり。昨秋改装したインテリア売り場は手芸用品、家電がけん引し1.5倍となった。晴れの日が多かったためビアガーデンは30%増。初開催の黄金作品展は予算比で20%以上と好調だった。6月は109%を目指す。3日に地下食品売り場を全面オープンした。

 天満屋倉敷店(倉敷市)は前年をクリア。気温の寒暖差が激しく不安定だったこともあり衣料が伸び悩む中、婦人キャリアは前年を大きく上回った。化粧品は好調。食品は生鮮品が上回ったものの、菓子が振るわず前年並み。6月の目標は105%。

 天満屋津山店(津山市)は5%増。子ども服が2ケタ増と伸び衣料全体でも前年を上回った。食品は菓子が動き6%増。6月は105%を目指す。

イオン参入で「母の日」苦戦

 量販店 イトーヨーカ堂岡山店(岡山市)は水面下。イオンモール岡山との競合で衣料品中心に苦戦。衣料は2ケタ減。肌着は健闘したものの、子どもと婦人が2ケタ減。母の日ギフトは、広大な売り場を生かし特設会場を複数設けたイオンに押され実績割れ。住居関連は5%減。イオンモールの専門店と競合するファンシー雑貨が落ち込みがん具売り場が20%減。寝具も2ケタ減。化粧品が30%近く伸びたがカバーし切れなかった。

 食品は前年をクリア。相場高の青果が20%近く伸びた。精肉も前年を上回った。鮮魚は3%減。近海魚の入荷量が減少したのが要因。今春改装したマグロコーナーは前年を上回った。一般食品は2%減。菓子などが競合で低調。飲料は4%増。エゴマ油は目立った販促展開をしなかったこともありいまひとつ。6月の目標は100%。11日立ち上げの中元コーナーで巻き返しを図る。

 天満屋ストア(岡山市)は既存店で6%増。前年落ち込んだ住居関連が2ケタ増。母の日ギフトで売り込んだ陶器類が好調。気温の上昇とともに需要が高まっているステンレスボトル、タオル類も伸びた。増税前の駆け込み需要の反動で前年落ち込んだ洗剤・紙製品が20%程度伸長。涼感素材の敷きパットや今治産のタオルケットなど高級品が動いた。

 衣料は2%増。婦人は上旬までは絶好調だったが、中旬以降失速した。子どもは水着などが動いたほか、肌着も前年を上回った。食品は7%増。相場高の青果、鮮魚が2ケタ増。青果は全国的に価格高騰したキャベツが1.5倍となったほか、卸業者が販促に注力するキウイが伸びた。精肉は牛肉の入荷に苦戦し伸び悩んだ。調味料は昨年、実績を落としていた分回復。エゴマ油は店頭で告知したこともあり、10倍以上で一時品切れとなった。個店では鴨方店27%増、泉田店16%増、リブ総社店13%増と半年以内に改装した店舗が上位を占めた。6月は既存店実績で102%を目指す。

 イズミヤ津高店(岡山市)は3%増。前年落ち込んだ住居関連が14%増。冷蔵庫、炊飯器などが動いた家電が26%増。寝具も2ケタ増。衣料は3%減。休日の客数が低下。イオンモールの影響を受けた母の日ギフトも苦戦。全般的に低調な中で、肌着は前年を上回った。食品が3%増。食品売り場は客数でも前年を上回り、生鮮品の価格高騰で客単価がアップ。6月の目標は99%。

 ゆめタウン倉敷(倉敷市)は前年をクリア。衣料は紳士が2ケタ増だったほか、肌着が前年を上回った。婦人は母の日ギフトが振るわなかった影響で伸び悩んだ。住居関連も前年を上回った。寝具が20%増でけん引した。食品は5%増。青果、精肉が2ケタ増だったが、鮮魚は前年並みにとどまった。6月は前年クリアを目指す。4日から中元ギフトコーナーを開設した。

 イトーヨーカ堂食品館倉敷店(倉敷市)は3%増。生鮮品が好調だった。6月は105%を目指す。

改装効果のアリオ5%増

 専門店 岡山一番街(岡山市)は、イオンモール岡山開業の影響が薄れ回復基調にあるが若干届かなかった。

 アリオ倉敷(倉敷市)は5%増。今春の大規模な改装でファッション、雑貨が伸びた。前年買い控えがあった家電は2ケタ増。飲食は前年割れだった。6月は110%を目指す。

 三井アウトレットパーク倉敷(倉敷市)は若干下回った。スポーツ衣料、アウトドア関連は好調だった。昨年4月に人気ブランド「ユナイテッドアローズ」を導入した反動減で主力のファッションが苦戦。

本誌:2015年6.22合併号 26ページ

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