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連載記事人材育成のタネ 4

中堅社員の意識を変え、さらに成長してもらうには

  • 竹本幸史氏

 経営者や人事教育担当者に人材育成の悩みについて聞いてみると、若年層よりも中堅社員や管理職についての相談を受けることが多いです。例えば、過去の成功パターンに固執し、考え方が変わらない、若い人たちのマネジメントが上手くできない、新たなことにチャレンジしようとしないなどです。仕事でもプライベートでもキャリアを重ねると、その人なりの価値観が形成されてきます。その価値観があることで何か判断を迫られた時に、重要な判断軸となるのですが、場合によっては行動を起こす時の妨げになることもあります。だれでも新しいことにチャレンジするのは気持ち的におっくうです。答えを導き出す引き出しも少ないため、すぐに行動に移すことが難しいのです。人材育成においても、価値観が形成される前段階の若年層より、形成されつつある中堅社員を成長させるほうが、難易度が高くなります。

 では、どうすれば中堅社員の意識を変え、組織の中で自発的に考え、行動できる社員に変えさせられるのか。1つは、新たなミッションを設定することです。個人に対する組織での役割や経営者からの期待を言葉にして伝え、今までの取り組みとは違うミッションを遂行させ、結果を求めていきます。そして、業務の中で新たな経験を積ませることで「できること」を増やしていきます。そのときの行動に対して、あまり口出ししてはいけません。権限移譲をした上で任せることも重要です。もう1つは、環境を変えることです。組織であれば人事異動ということも視野に入れながら、協働する人も変えていくことです。また、社外研修などに参加してもらい、知識を深めるだけでなく、他社の同年代や同職種の人と接することで、自身の置かれている状況を理解してもらうことも有効です。この置かれている状況を知ることはとても重要で、「これまで売れる営業マン、部下を育成できる管理職と思っていたけれど、他社の同年代と比べるとまだまだだった」と感じてもらうことができれば、自己認識が高まり、そこから自発的に課題について取り組んでもらえるようになります。

 弊社でも他社とのディスカッションをメーンにした研修プログラムを数多く用意しております。人事育成で悩みがある場合は、お気軽にお問い合わせください。

●竹本幸史● 元㈱リクルート岡山支社長。現在は人材育成を主としたコンサルティング業務の㈱SWITCH WORKSを立ち上げ奔走中。経営ビジョンを達成できるリーダー養成スクール「法人会員制・定額制ビジネススクール」を2014年3月に開設

本誌:2014年4.21号 11ページ

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