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日本の作法

多くの方々と交流の多い貴方様。和食のみでなく、洋食のお席や立食のお席など さまざまな状況での会食。また 外資系企業のお方とのやりとりをなさるお方もいらっしゃることと思います。“お辞儀のマナー”と“握手のマナー” うまく使いこなしていらっしゃいますか。多くの知識をお持ちである貴方様には、是非とも、一人よがりではない、周囲の方々に好感をもって受け入れていただける、紳士的な対応が望まれています。

名刺のマナー・握手のマナーの相違点

名刺を出すのは、目下の者から。との思いで謙遜なさってご自身から名刺をお出しになる貴方様。以前、名刺の受け渡しについてこちらのコラムにて紹介をさせていただいたこともありますので、周囲の方々に思いやりを持たれる好印象の貴方様でいらっしゃることでしょう。

さて、握手はいかがでいらっしゃいますか。握手は身体の一部に触れる行為ですので、「我が手に触れてもよろしい」と、貴方様がお相手に許可を与える意思表示であるともいえます。

お相手が女性の場合は、貴方様のお立場であっても、貴方様からむやみに手を差し出すことは控えましょう。しかし、女性側から手を出してきて下されば、躊躇することなく、笑顔で対応なさって下さい。その際に、嬉しさのあまり、両手で握ったりしないこと。

そして、握手をする時は、お相手の手を深くギュッと握りしめてはいけません。指先のみに軽く触れる気持ちでお願いします。お相手の手の甲に指がべっとり触れてしまうと、不快に思う女性も多くいらっしゃいます。

また、ご夫婦でご出席の場合に、奥様への対応への注意も必要です。奥様から手を差し出されない限り、奥様の肌へ貴方様から触れる行為は謹んで下さい。お相手を歓迎したり、感謝を伝える方法には、“お辞儀”もあります。お辞儀の種類をしっかり把握し、お辞儀で貴方様のお気持ちを伝えることもできます。

全てのしきたりを日本の作法でお過ごしになっていらっしゃるお方が多い会場で、
貴方様が思い描き理想となさっている社交マナーが、全ての人々に共通している思いではない場合もあることをご理解下さい。

貴方様のお考えへの意見は、どなたもおっしゃることができないままということもあり得ます。“裸の王様”にならないように、日本の中では日本の作法の基本は、しっかり把握しておきましょう。

また、握手をしながらお辞儀をし、目を合わせるべき時に、目線が足下の方を向いている姿は、滑稽に映ります。お立場ある貴方様の対応は皆さま注目をなさっていますのでご注意ください。

行動にも注目をされている貴方様。その際の“言葉”にも十分配慮が必要です。女性と握手をする際に、女性の肌に関する感想を誉め言葉として、おっしゃるのは、不快に思う女性もいらっしゃいますので、肌に関するコメントは控えましょう。

× 肌がスベスベしている。×もちもちしている。×肌にはりがある。×あなたの肌に触れることが出来て光栄だ。×さすがうちの女房の肌と違ってお若いですね。 

皆さまと、親しみをこめての言動が、マイナスの要因になりませぬよう、しっかりお気をつけになって、素敵な貴方様でいらっしゃいますことを、心よりお祈りいたしております。

河村まどか
礼儀作法教室ドルチェ・フィニッシングスクールを主宰。岡山、山口に教室を持つほか、企業研修など全国で出張レッスンを開催。ホームページはhttp://dolce-fs.net メールアドレスはinfo@dolce-fs.net

本誌:2014年4.21号 31ページ

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