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[知的財産] 知的財産とは

Q「知的財産」や「知財」という言葉を最近見ますが、どういうものでしょうか。

頭脳からの「価値ある情報」の総称

A知的財産及び知財のいずれも「情報」ですので、「物」としての一般の財産(例えば、指輪や自動車)と異なって、他人によって勝手に使用(模倣)されやすい面があります。例えば、物としての指輪なら、それを金庫の中に保管しておけば勝手に他人がその指輪を使用することができます。しかし、あなたが素敵な指輪のデザインを考えた場合、そのデザインを施した指輪を他人に見せれば、その他人はあなたのデザインを施した指輪を自由に製造販売することができ、さらにその他人の指輪を見た人も同様にあなたのデザインを使用することができます。

つまり、知的財産(知財)は、他人が一見することで容易に模倣されたり、大勢の人に同時に模倣され得るものですので、このような価値ある情報を権利(知的財産権)として適切に保護するため「知的財産制度」が設けられています。

 知的財産権は、①人間の知的創造物について認められる権利(知的創造物についての権利)と、②事業活動を表示する標識(営業標識についての権利)と、に大別されます。「知的創造物についての権利」は、知的創造物がそれを生み出した人の独占権として保護される等により創作意欲を促進することを目的としたもので、「営業標識についての権利」は、事業活動の中で提供される商品や役務を誰が提供したかを示す標識を独占的に使用させる等により標識の使用者の信用維持等を目的とするものです。労力や費用をかけて創作したもの(例えば、発明やデザイン)を他人が勝手に模倣できるのであれば創作意欲が無くなりますし、自分の商標を他人の粗悪品に使用されればお客様から信用が無くなることは容易にご理解いただけると思います。

 知的創造物についての権利には、発明に関する特許権、考案に関する実用新案権、デザインに関する意匠権、著作物に関する著作権等が含まれ、営業標識についての権利には、商標についての商標権や会社の名称(商号)が含まれます。あなたが考え出した素敵なデザインを意匠権(独占権)とすることで他人の勝手な模倣を防止でき、あなたの素敵な指輪に商標を付けて販売することで、あなたの商標にお客様の信用が蓄積され、将来的にあなたの商標は有名ブランドとなるかも知れません。

笠原特許商標事務所
弁理士・所長
笠原英俊氏
岡山市北区野田2-7-12
TEL086-245-0440

本誌:2010年9.13号 19ページ

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