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[オフィス] 携帯通販いよいよ本格化

Q パソコンによるネット通販はすっかり定着しましたが、携帯電話による通販の現状と将来像はどうなのですか。

ボーダフォン買収が契機に

A ケータイ電話業界は、今や完全に2強1弱の状態だ。絶好調のauとドコモが2強でボーダフォンが1弱である。そうした中で、先日、ケータイ業界に激震が走った。ソフトバンクがボーダフォンを買収すると発表したからだ。

 ヤフーを傘下に持つソフトバンクが携帯キャリアを買収した意味は大きい。既に日本テレコムを買収済みのソフトバンクは、これで固定電話、携帯電話、インターネットのすべてのインフラを持つ総合通信事業者になり、巨人NTTと真正面から激突することになる。

 しかも、ヤフーというポータルサイトを持つ意味が大きい。パソコンの圧倒的なアクセスを考えると、ケータイの場合、まだまだ、ドコモやauなどのキャリアのメニューが出てくるだけで、ヤフーなどを出すには面倒だった。しかし、少なくともボーダフォンについては、状況が一変するのは間違いない。ボーダフォンのメニューにアクセスすると、いきなりヤフーを表示させることは容易に想像がつく。auもグーグルと手を組んだ。

 そうすると、ヤフー、グーグルという検索サイトの2強を抑えられた形のドコモはどう出るか。NTTも検索サイトとしてgooがあるが、アクセス数は上位2社に大きく差をつけられている。

 FOMAの夏モデルでは通信速度が格段に速くなると言われており、いよいよケータイ通販も本格化の兆しが見えてきそうである。パソコンに比べて大きく遅れを取っている通信速度が改善され、使い勝手が良くなれば、テレビを見て気に入った商品があれば、すぐにケータイで検索し、購入する、そんなスタイルが定着するかもしれない。パソコンは、テレビ一体型でない限り、いちいち電源を入れて立ち上げる必要がある。その点、思いたったら、すぐに使えるのがケータイの一番の魅力だ。

 パソコンによるネット通販は、既に少資本で参入するのが、非常に困難になってきている。サイトが多くなり過ぎ、ある程度の広告予算を組まないと、お客にサイトを認知してもらえなくなりつつあるからだ。ケータイなら広告費はまだパソコンほど高騰していないが、少予算でケータイ通販に参入する時期は、今年が最後になるかもしれない。


(株)サイトウジムキ社長
斎藤謙次氏
倉敷市児島駅前1-22-3
TEL086-474-2700

本誌:2006年6.12号 29ページ

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