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[決算書] 経営者のための決算書の活かし方

Q:会社の財務改善を考えるにあたり、決算書の検討の仕方と活用のポイントを教えて下さい。

A:社長は貸借対照表の改善を心がけましょう!

1.貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)の関係

(1)B/Sは「決算日現在の会社の資産・負債・資本の状況(財政状態)」を示し、1)創業以来の利益の蓄積(いくら貯めたか)、2)資金の調達と運用(株主・銀行等からいくら調達し、商品・設備等にいくら運用したか)、3)財政状態が健全か否かがわかります。

(2)P/Lは「1年間の事業の成果(経営成績)」を示し、会社が、一年間で何をして(本業か副業か含み資産の売却か)いくら儲けたかがわかります。

(3)B/SとP/Lの関係
創業以来のP/L(毎年の成果)の集約結果がB/S(自己資本)です。経営者は一時的なP/Lの良し悪し以上にB/S(財務体質)の改善に着目すべきです。

2.経営者による決算書の見方3つのポイント

(1)収益性(儲かっているか)の検討他社よりも利益率(売上経常利益率・総資本経常利益率等)が高いか、生産性(付加価値額/人・労働分配率等)が良いか、成長性(経常利益増加率、売上高増加率等)があるかをチェックし、1)商品の付加価値を高める、2)営業力を強化する、3)コスト管理の徹底、4)付加価値/人の管理等の対策を立てます。

(2)安全性(潰れないか)の検討

他社よりも自己資本比率、流動比率が高いか、損益分岐点比率が低いかをチェックし、1)損益分岐点比率引下げ策、2)労働分配率の管理、3)回収・支払サイトの改善、4)遊休資産の処分等の対策を立てます。

(3)資金繰りの検討

営業キャッシュフロ-がプラスか、債務償還年数が10年以内か等をチェックし、資金バランスを図ります。

3.B/S(財務体質)改善のヒント

(1)債務超過・繰越赤字解消の為、増資・含み資産売却、減資差益・準備金取崩と繰越欠損金の相殺を検討。

(2)黒字決算が継続し、自己資本比率20%以上、債務償還年数10年以内が望ましいB/Sです。

(3)定期的に会社の時価B/Sを作成し、個人保証・リ-ス債務を加味した正味純資産額(借入余力)を把握し、財務改善すべきです。

税理士法人石井会計事務所
石井 栄一氏
岡山市野田2-4-1シティーセンタービル1F
TEL086-805-1121

本誌:2006年2.13号 29ページ

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