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巻頭特集金利上昇も振るわぬ預金獲得

思わぬ伏兵!?新NISAとの自社競合、ネット銀行の攻勢で伸び悩み 引き続き獲得か他商品か、戦略見直す動きも

 岡山県下の金融機関は、預金獲得に力を入れたが成果が今一つで、頭を抱えている。日銀のマイナス金利政策解除で「金利のある世界」となったことを受けて、この夏に定期預金の金利上乗せキャンペーンを展開したほか、10月に入っても新たな預金商品を投入している。そのかいあって、各機関ともそれなりの金額を集めたが、多くが目標未達という。日銀の追加利上げに慎重な姿勢から長期金利の上昇が鈍ったほか、新NISA、ネットなどとの競合が予想以上に影響しているよう。各機関の預貸率(貸出金/預金)や地域性などによって温度差があるものの、金利上昇局面で運用面の選択肢も広がり預金の重要性は増す絵を描いていたのに思ったような状況になっていない。金融機関では戦略を見直す動きも出てきた。

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