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- VISION OKAYAMA 2024年9月9日号
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雄町に在宅介護支援住宅オープン 薬剤師、医療連携で安全安心提供
さくら薬局長船店を経営する㈱スマイル(瀬戸内市)は介護事業に新規参入し、9月1日、在宅介護支援住宅「えがお」をオープンした。グループでは、在宅医療の「薬剤師訪問サービス」を展開しており、ノウハウを生かして高齢者や要介護者が安価で安全安心に生活できる環境づくりに取り組む。
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「えがお」は、高齢者や要介護者が入居し、個室で生活しながら必要な介護サービスを受けられる集合住宅。3階(延べ約790㎡)の規模で、全34室を整備し、各部屋には洗面台、トイレ、エアコンを完備した。ベッドやテレビなどは自由に持ち込みできる。1階には、食堂・ダイニングのコミュニティホール、一般浴室、バスリフト付きの車いす対応浴室などを配置した。
他の高齢者施設と比べ、家族と一緒に外出や外泊ができたり、完全個室でプライバシーが確保されているなど比較的自由に生活できるメリットがある。飲食業者と契約すれば、昭和50年頃の食事を再現し、健康寿命を促し、生活習慣病改善効果が期待できる「スーパー和食」の食事も提供される。
訪問介護は、要望があれば同社のグループ会社㈱アントレッド(岡山市)などからサービスを受けることが可能。介護福祉士実務者研修、介護職員初任者研修などの資格を所有するスタッフが訪れ、ケアマネージャーが立てるケアプランに沿って入浴や食事などの日常生活を支援。薬剤師による薬服用後の体調確認や、薬の飲み残しチェック、複数の薬を飲みやすいようにパックする、医師に処方提案するなどの支援も受けられる。
また、自立するきっかけづくりにも積極的に取り組み、階ごとに壁紙やエレベーターの枠の色を変えて自分の部屋の位置を把握しやすいようにしたり、すべての部屋の壁紙やカーテンも異なるものを採用した。
場所は、JR高島駅から約1㎞東の宇野バス「雄町西停留所」近く。近隣には、内科、歯科、皮膚科などの医療機関が充実しているほか、スーパー、コンビニも徒歩圏内。
年金内での生活を支援
要介護1や2の人は、特別養護老人ホームへの入居ができず、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などが選択肢となるが、月額19万円程度が平均とされており負担が大きいため、受け皿になれるよう年金以内で生活できる料金に設定。月額費用は、家賃3万7000円、管理費1万3000円、共益費9800円の合計5万9800円に、食費、水道光熱費などを合わせてもおよそ12万円とした。
中本実社長は「薬局経営で培った医療機関などとのネットワークを生かし、地域社会に貢献しようと取り組んだ。一人暮らしが不安な方に自由度が高く一定の見守りがある安心安全な環境で自分らしく生活してもらいたい」としている。
問い合わせは「えがお」(電話086-206-6363)へ。
会社概要
社名:㈱スマイル
住所:瀬戸内市長船町土師1212-6
代表者:中本実
設立:2019年3月
資本金:100万円
事業内容:薬局の運営、住宅介護支援住宅の運営
店舗:さくら薬局 長船店
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