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特集[サステナブル特集] SANKO

世界基準の断熱性能持つ住宅提供 快適温度保ち健康で快適な生活を

 工務店の㈱SANKO(岡山市)は、健康、快適、笑顔になる住まいをコンセプトに、断熱、気密、遮熱、再エネ設備にこだわった高性能な省エネ住宅を展開している。

 提供する住宅は、エネルギー支出をゼロ以下にするZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)基準の断熱性能等級5を上回り、諸外国で主流となっている6~7の高水準で商品化。高性能な断熱材を屋根や壁に使用し、三層ガラスの樹脂サッシなどを取り入れたほか、隙間を作らない独自工法で断熱性能を高め、外付けスクリーンなどで日射をカットする。外気温の変化に左右されにくく、夏は天井裏、冬は床下に設置された家庭用エアコン1台で家中を快適な温度に保つことができる。温度変化がすくないことからヒートショックや熱中症を防ぎ、快眠を促すなど、家族全員が健康で快適に過ごせる住環境にこだわった。また、心地よさを高めるために、室内には、無垢の床材のほか、壁や天井にしっくいなど、長く使用できる天然素材を標準で採用した。

 4月には、岡山市中区東川原245-1に高性能住宅を体験できるモデルハウス「未来基準の家づくりSHOWROOM」を開設。注文住宅「KAGAYAKI」と同水準で断熱性能等級7の基準を満たしており、太陽光発電と蓄電池、EV車を組み合わせ、EVに搭載されたバッテリーにためた電気を家庭内でも使えるV2H(Vehicle to Home)システムなどを備えた。本社を併設しているため、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の認証を受け、BELS(建物エネルギー性能表示制度)で最高ランクの5つ星となるエネルギー消費量118%削減を実現。また、最低限のメンテナンスで長く使用できる住宅に合わせ、時代の変化に左右されない北欧デザイナーのソファや家具などを備え、経年劣化するのではなく、味となって変化していく住まいを提案する。

岡山から新しい住宅のスタンダードつくる

 同社は、20年ほど前から、他社に先駆けて高性能住宅の研究開発を始めノウハウと技術を蓄積。大工の技術に左右し、手間暇が掛かるため大量生産しにくく、大手メーカーが参入しづらい分野に特化することで差別化を図ってきた。全戸で、ZEHのおよそ2倍クラスの「HEAT20G3」を実現するなど標準スペックの高さなどが評価され、2020年にハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーで県下初の大賞を受賞したほか、22年度は省エネ大賞の製品・ビジネス部門で中小企業庁長官賞を受けている。丹生昌憲社長は「CO2削減や温暖化対策に住宅の持つ役割は大きく、子どもや孫の世代に大切な地球があり続けるためにも、岡山から高性能な省エネ住宅の新しいスタンダードをつくりたい」としている。

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本誌:2024年06月10日号 8ページ

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