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変わらず生き残るために自ら変わる

 通信教育大手の㈱ベネッセホールディングス(岡山市)は、経営陣が自社の株式を買い取るMBO(マネジメント・バイアウト)を行い、東京証券取引所プライム市場から、5月17日付で上場廃止となった。今後はスウェーデンの投資ファンドEQTのノウハウとネットワークを生かし、少子化時代に対応した事業変革を加速することになる。

 ベネッセは1995年10月、地場企業としては11社目となる上場を果たした。初値は当時の最高値1万8100円。語学事業のベルリッツ買収や介護事業への進出、通信教育「進研ゼミ」の会員数も右肩上がりの時代で、県経済界のリーダー的存在となった。その後、外部から招へいしたトップの女性スキャンダル、顧客情報漏えいなど、企業イメージを損なう問題も発生したが、やはり苦戦の最大の要因は、想像以上のペースで進んだ少子化であり、インターネットの普及だろう。

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