㈱Toride（岡山市）が、おならに悩む人向けに、音とにおいを軽減する「Toride Pants（トリデパンツ）」を開発した。過敏性腸症候群に苦しむ家族のため、柳井孝文社長が作り上げたオンリーワンの商品。

　この病気は原因や治療法がはっきりせず、日本国内の患者数は約1200万人に上るという。そのうち、頻繁におならの出る「ガス型」が3割を占めるとされ、患者は常に精神的な不安、強いストレスに付きまとわれる厄介な病気だ。

　家族が同症状を発症したことを受け、柳井社長が音やにおいを防ぐ商品を探したところ、女性の生理用下着のように「におい」を緩和する商品はあったが、「音」にコミットしたものはなかった。しかしそこであきらめず、「日本人の10人に1人が苦しんでいる」という現実に自ら立ち向かうことを決断。肛門付近のポケットに活性炭の入ったパットを入れ、周辺の皮膚の振動を抑えて音を軽減するパンツを開発した。

会員申し込みはこちらから