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- VISION OKAYAMA 2022年12月12・19日号
- 理解と納得の間にある「伝える」の壁
連載記事山田響子の魅力を引き出すコミュニケーション術
理解と納得の間にある「伝える」の壁
「分かった」を生むには技術があります。分かってもらえないのは、もしかしたら技術不足かもしれません。「言葉にできるは武器になる」という本があります。2016年に発売された本でありながらロングセラーで売れ続けています。
「人を動かす」から「人が動く」へ―言葉が響けば、人は自然と動きだすと記されているこの本には、伝えるの壁について解説がされています。不理解→理解→納得→共感と理解の段階を4段階で示した上で、伝えるの壁は理解と納得の間にあると、著者でコピーライターの梅田悟司さんは著書の中で語っています。不理解は当然、分からないという状態です。その次の理解は、分かったという状態です。多くの伝え手はこの理解をもってして、伝わったと思いがちです。しかし、「理解」とは、日本語として意味が通じたという状況であって、伝え手の意図は伝わっていない状況なのです。
多くの上司や先輩がやってしまいがちなことは、分かりましたか?と確認して、分かったと言われたらもう伝わったと思ってしまうことかもしれません。伝わったという状態は、その上の段階「納得」しているかどうかがとても大切なのです。この理解と納得の間にこそ、伝えるの壁があるのです。
私はコミュニケーション研修などの場で、部下や後進の育成に悩む方に声をかけられます。「なんべん言っても分からないんです」と。それはまるで、受け止める側の力量を責めているように伝えられます。しかし私は心の中で思っています。「なんべんも同じ伝え方だから、結果が変わらないのではないですか?」と。
きっと部下や後輩は、分かったと言ったはずです。でも伝わっていなかったのです。
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