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連載記事人材育成のタネ 81

当事者意識が高い社員とは、一体どういう人なのか

  • 竹本幸史氏

 上司が部下に対して、「当事者意識を持って仕事に取り組んでほしい」「視座を高めてほしい」など、よく面談などの場面で出てくるキーワードです。では一体、当事者意識が髙い状態の社員とは一体どのような人なのでしょうか。解釈は色々あると思いますが、私が考えるに、当事者意識を定義する尺度は2つあると思います。1つ目は、どのレベルの課題まで当事者でいられるかというスタンスの度合いです。ここで言うレベルというのは、難易度ではなく対象のスコープ(範囲)のことです。個人の課題なのか、チームの課題なのか、はたまた所属する会社の課題なのかです。

 2つ目は、対象の課題に対してどう行動するのかで判断できると考えています。具体的には、課題があった時に下記のどのアクションをするかの掛け合わせです。

アクション深度
深度レベル0 そもそも気づいていない
深度レベル1 認知してる(言語化できない)
深度レベル2 問題指摘する
深度レベル3 解決策を提示する
深度レベル4 解決策を実行する

 それを表したのが、下記の図となります。図の●は、チームの課題に対して問題指摘まではするけど、それ以上の行動ができてない人の当事者意識を可視化してみた図です。上位・関連部署の課題について当事者意識は持てていないので、そもそもそこに課題があるのではないかというふうに見立てます。課題スコープ(範囲)とチームメンバーをプロットして考えると、とてもイメージしやすくなると思います。例えば、今所属しているメンバーを図にプロットしたときに、「問題指摘までしかできないメンバーしかいない」「解決策の実行をしているのは自分だけ」といった課題が出てきます。組織開発、人材育成などを想定する時に解決策を先に考えるのではなく、まずは現状をしっかり把握することが重要です。この図を参考に、組織の分析をされて見てはいかがでしょうか。

●竹本幸史● 元㈱リクルート岡山支社長。現在は人材育成を主としたコンサルティング業務の㈱SWITCH WORKSを立ち上げ奔走。またリーダー養成スクール「法人会員制・定額制ビジネススクール」を開講中

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