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連載記事河村まどか マナー講座

ある日の会食にて

  • おしぼりはきれいに畳むべし

 お立場ある貴方様におかれましては、会食をすべきか否か、状況に応じて的確に判断をなさっていることと思います。ソーシャルディスタンスに気を付けながら、会食をする機会がありました。大変ご厚意にして下さっており、マナーに関しては隠さず教えて欲しいとの貴方様からのリクエストに応え、“おしぼり”を撮影させて頂きました。

 貴方様の“おしぼり”を長らく眺めておりまして、ただならぬ違和感を覚えました。冗談をこめて、「おしぼり、ご自分で綺麗に畳んで下さいね」と伝えました。ご親切な女性であれば、そっと“おしぼり”を綺麗に畳んで下さる情景が目に浮かびます。まるで、ぐちゃぐちゃにしておくのがマナーかのように、他の女性に畳ませている貴方様のお姿を想像してしまいます。ついつい、日常の癖は出てしまいます。わたくしは、貴方様の“おしぼり係”ではありません。皆まで伝えなくとも貴方様ならばお分かり頂けたことと思います。

 そして、次に貴方様にご協力頂きました内容には、仰天してしまいました。「これはいったい、なんということでしょう??」。美しいお皿の中に、先ほどご覧になっていた資料(メモ書き)が入っているではありませんか?「これはあまりにも、やりすぎな事例では?」と伝えますと、なんと、会食の席で、貴方様がなさっているとのことではありませんか。

 あまりにも不思議で、こっそりあらゆるお店の方々に独自のアンケートを取ってみましたが、お心あたりのある貴方様はお気をつけ下さい。この度は撮影用ですので、こちらのお店にこのようなお客様がいらしているとの事例では、決してありませんこと、申し添えます。

 お皿の景色を汚してしまっているお写真だけでは、お料理をお作り下さったお方に申し訳ございませんので、美しいお皿の景色も添えさせて頂きます。

 そして、次にお座りになるまでの過程を再現頂きました。「え?貴方様がそのようなことはなさらないでしょう」。まさか、貴方様がこのように、座布団に足の裏をお付けになるような、驚くほどにお行儀の悪い行いをなさるわけがございません。大変恥ずかしい行動にも関わらず撮影協力を頂き誠に有難うございます。貴方様におかれましては、どんなにお急ぎになってお座りになる時も、最低限のお行儀に配慮し、座布団の上ではなく、座布団の外(畳部分)に両足をついたまま、両膝を座布団の上にお乗せになりお座りになっていらっしゃることと思います。

 美しいお料理を前に充実したひと時を過ごすことが出来ました。この度は、倉敷市の「割烹 山部」(倉敷市鶴形1-1-20、TEL:086-441-2525)で撮影致しました。

本誌:2020年8月31日号 17ページ

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