WEB VISION OKAYAMA

連載記事人材育成のタネ 76

パラダイムシフト

  • 竹本幸史氏

 コロナウイルス。最近、この言葉を聞かない日はありません。地域社会、経済においてもリーマンショック以上の影響があるかもしれないとの報道もあります。簡単に思考を切り替えるのは難しいですが、これをチャンスと捉えることも必要だと思います。そこで今回はパラダイムシフトについて考えたいと思います。

 パラダイムシフトとは、その時代や分野において当たり前の認識や思想、社会全体の価値観などが劇的に変化することを言います(パラダイムチェンジとも言う)。概念の起源は、科学史家のトーマス・クーンの書籍「科学革命の構造」にあります。科学理論の歴史的な発展経緯を分析するために考えた概念のことを「パラダイム」としたことが広がりを見せ、のちに一般化し欧米にその概念が定着しました。日本でも、自然科学のほかに人文科学や社会科学にも大きな影響を及ぼし、現在はビジネス用語としても定着しています。

 私たちの身の回りで起こった過去の出来事では、明治維新や産業革命、近年ではスマートフォンの普及や人工知能(AI)の登場などが挙げられると思います。例えばAIの普及は、人手不足などの問題が背景にあります。大きな問題を乗り越えようとした結果、生まれてきたアイデアや工夫なのです。このような機会だからこそ、組織・人はパラダイムシフトを起こせる環境にあると捉えるべきです。事実、例年3月から始まる新卒の合同説明会は一気にWEB説明会へ切り替わり、更に組織でもテレワークなどの取り組みが急速に進んでいます。今回のコロナウイルス問題を「今までの仕事のやり方」を見直すきっかけとして、前を向いて取り組んでいきましょう。

●竹本幸史● 元㈱リクルート岡山支社長。現在は人材育成を主としたコンサルティング業務の㈱SWITCH WORKSを立ち上げ奔走。またリーダー養成スクール「法人会員制・定額制ビジネススクール」を開講中

本誌:2020年4月6日号 11ページ

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