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連載記事河村まどか マナー講座

和食のマナー

 貴方様に限ってあり得ないこととは思いますが、もしも貴方様がなさっていたならば、本日よりおやめ頂きたい恥ずかしいお行儀について記してみます。

 ・箸の上の方を持ちすぎない

 遠慮がちな印象を与えてしまいます。貴方様には堂々とした印象がお似合いですので、あまりにも遠くをお持ちになるのは控えてください。箸を用いたことわざ「箸と主は太いがよい」の意味には、箸も主人もしっかり丈夫なのが何より。との意味があるようです。貴方様には、堂々とした風格がお似合いです。

 ・沢山のお料理の量を1度にお口に運ばない

 箸先は、あまり長く汚さないようにしなければなりません。そのためには、1度に多くの量を口に運ばないようにして下さい。

 ・箸で料理を指し示さない

 珍しい食材を使用したお料理についての感動を伝える時に、ついついそのお料理を箸で指し示してしまう癖のある貴方様。貴方様をもてなして下さるお相手に敬意を表すためにも、お料理を褒めることは大切なマナーではありますが、お箸使いのマナーで減点になってしまいます。

 ・探り箸や移り箸もダメです

 貴方様にとっては、御馳走に慣れすぎてしまって何を召し上がっても珍しくない。ということもおありであろうかと思います。酒席ともなれば、美味しいお酒を頂きすぎて、食が細くなることもおありかもしれません。そのような貴方様特有の贅沢病が相まって、美しく重ねてある食材を上側から食べず、上の食材を箸で移動させ、下の食材を吟味してからお召し上がりになることは、ご遠慮頂きたいのです。

 上記は和食のマナーについてのお話しでしたが、立食のマナーについて、少しふれさせて頂きます。立食のマナーでは、ご自身のお料理はご自身でお皿に用意するのがマナーです。小さなお子様ならば仕方ありませんが、大の大人の貴方様が、女性にお皿に取り分けてももらうことを当たり前のように思ってはいけません。但し、来賓としてご出席なさる場合は、主催者側がサービスをすることをお仕事としている立場のお方に前もってお願いをなさっているでしょうから、その場合は快くサービスを受けるべきではあります。

 それ以外の場合は、貴方様であろうとも、奥様や他の女性にたよることなく、ご自身でなさるのが、立食のマナーです。このようなことから考えると、これから寒い季節、お鍋を会食時に楽しむことも増えてくることでしょう。例えば、蟹の身をご自身で出すのを嫌がる貴方様、お鍋のお料理をご自身で取らず、他の人に、器に取り分けてもらってご満悦の貴方様。現在のマナーなどを踏まえると、はたして貴方様のお振る舞いは、時代に即していらっしゃるのでしょうか?

 その場の状況などを考慮しなければならず、貴方様に取り分けて差し上げたいお方も、貴方様の周囲には多数いらっしゃることでしょうから、わたくしからのお答えは控えます。

本誌:2019年11月18日号 20ページ

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