WEB VISION OKAYAMA

連載記事人材育成のタネ 50

採用難の乗り越え方

  • 竹本幸史氏

 最近は「人が採用できない」といった話を前にも増して聞くことが多くなりました。岡山県でも、有効求人倍率は全国平均の1.56を大きく上回る1.84となっています(2017年11月時点)。企業によっては、事業を存続する上で大きな問題になっています。対応としては「短期」と「中長期」があります。短期は、人材紹介会社などから採用していくことが重要になります。しかし、本当に重要になってくるのは「中長期」です。理想の人物と出会え、入社してもらっても、離職してしまっては意味がありません。厚生労働省や大手就職サイトなどの調査では、「会社・労働環境への不満」と「職場の人間関係」が離職理由の大半を占めています。そこで、より詳しく離職原因について知るために、離職率が上がる原因として代表的な3つを取り上げました。

 1つは現実とのギャップです。特に若い社員の離職理由として挙げられやすい問題です。厳しい就職活動を経て入社したものの、希望とは違う部署に配属され、仕事は雑用ばかり。自分の成長や将来性が見通せずに、不安や限界を感じて辞めてしまう人も多いようです。2つ目は、残業や福利厚生などの労働環境問題。労働環境に対する不満は、人によって問題視する点が異なりますが、代表的なものとして、低賃金、福利厚生・社内の人事評価制度設計が不十分、残業過多などが挙げられます。入社前に聞いた労働環境や待遇が違うことで、会社に対する信頼感だけでなく、やる気の低下にもつながります。3つ目は、上司・職場の人間関係です。離職理由に最も多く挙げられるのがこれです。特に多いのが、上司からのモラハラ・パワハラで、上司自身は良かれと思ってやっていることが裏目に出てしまうなどコニュニケーションが上手く取れていない点が問題となっています。

 いつかではなく、今できることからスタートしなければ、企業間格差は更に大きくなり、人の問題で頭を悩ますことが続いてしまいます。

●竹本幸史● 元㈱リクルート岡山支社長。現在は人材育成を主としたコンサルティング業務の㈱SWITCH WORKSを立ち上げ奔走。またリーダー養成スクール「法人会員制・定額制ビジネススクール」を開講中

本誌:2018年2.5号 12ページ

PAGETOP