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連載記事人材育成のタネ 31

仕事で成果を出し続ける人の思考

  • 竹本幸史氏

 さまざまな企業の組織開発、人材開発を支援していますが、行動変化や変容できる人、組織には特徴があります。もちろん変化するための研修設計、プログラム、トレーナーの質、工程管理などの綿密な見立てが整っているという前提です。成果を出し続けるためには、最終的に個人でどう物事をとらえるかがとても重要です。仕事においての「意味付け」が重要ということです。意味付けとは、通常業務以外の仕事が発生した時、「これが自分にとってどんな意味を持つのか」「どんなプラスがあるのか」といった自分が行動するための意味を明確にするということです。人は行動する時に、意味や価値を実感し、自分で決定したことでなければ、行動に移すことは難しくなります。これを個人で動機付けすることが成果を出し続けることにつながるのです。

 私たちは日常の中で「とにかく忙しい」「これってどんな意味があるのか」「自信がない」「周囲の助けを得られるのか」「上司は本気なのか」といった前に進めない理由を常に持っています。この動けない理由は消滅することはなく、常に日常にあるものなのです。動けない理由を消すのではなく、意味付けすることで、「行動する理由」を強くできます。それこそが仕事をより意味のあるものにし、より主体的で能動的に行動することができるのです。 

 あなたにとって仕事の意味、価値は何でしょうか。改めて考えてみる必要があると思いますが、こういった思考は、仕事の経験値が少ない若年層は考えることができにくいと思います。その場合は、職場の先輩や上司のサポートが必要です。この業務を遂行することが、当事者にとってどんな意味があるのか。どんなプラスがあるのか。それを一緒に考えるようにしましょう。そうすることで後輩、部下の主体性を育てることができます。業務において、やり方を教えることもOJTにおいては重要ですが、考え方を伝えてあげることで成長し、次のステップにつなげることにもなります。職場でのリーダーは、まず自身の考え方や行動を見直し、仕事や部下、後輩とどう向き合うのかを考えることで、模範となるリーダーになれるのです。自身が変わらなければ、相手を変えることはできません。組織全体でより行動変化、変容できるリーダーを育てることが、今後の事業成長に大きく関与するのです。

●竹本幸史● 元㈱リクルート岡山支社長。現在は人材育成を主としたコンサルティング業務の㈱SWITCH WORKSを立ち上げ奔走。またリーダー養成スクール「法人会員制・定額制ビジネススクール」を開講中

本誌:2016年7.4号 11ページ

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