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ブランド調査5

 前回2014年度のグローバルなブランドランキングをインターブランド社の調査により確認した。2015年度のグローバルランキングも近く発表される予定である。既に2015年度の日本のブランドランキングは発表されているので、その詳細を見てみたい。下図は2015年の日本のブランドランキングである。

 ソニーと任天堂以外は順調にブランド価値を伸ばしている。この2社を除き全般的には好調な日本企業の業績を反映してブランド価値を大きく伸ばしていることが読み取れる。言うまでもなく10位の東芝は不祥事が発覚する前の順位である。次年度は恐らく圏外になると予測される。そうすると10位にはブリヂストンが入ることになる。ここでは東芝を除いてブリヂストンが10位と仮定して分析を進めてみたい。

 日本が誇る自動車産業はトップ10に4社も入っている。トヨタ傘下の高級戦略ブランドのレクサスは9位に入っている。世界的に知名度が高く海外比率の高いこともブランド価値に大きく寄与しているに違いない。同じトヨタグループの一員であるスバルも13位に入っていることを見ればトヨタがいかに優れたブランドポートフォリオを持っているかが分かる。ブランド価値を企業全体として高めるためにはこのようなブランドポートフォリオによる経営が非常に重要である。

 自動車産業では同時に14位にスズキが入り、17位にマツダ、29位にヤマハが入っている。タイヤメーカーのブリヂストンが10位であることを見れば日本がいかに自動車王国かが分かる。自動車関連のブランドは全体でブラント価値を2015年度31%アップさせている。

 今年度の注目点はやはりユニクロのトップ10位入りである。連結売上高に占める海外比率は37%であり、トヨタなどの70%以上と比較すると依然として国内売上が主力のブランドではあるが、グローバル市場でも着実に認知度を上げていることが評価されたのであろう。今後グローバル化が進展することで大きくランキングを上げることが期待される。

 10位以下は11位ブリヂストン、12位コマツ、13位スバル、14位スズキ、15位資生堂、16位ニコン、17位マツダ、18位日立、19位アシックス、20位リコー、21位ダイキン、22位三菱電機、23位ユニチャーム、24位シマノ、25位野村、26位エプソン、27位ヤクルト、28位富士通、29位ヤマハ、30位コニカミノルタとなっている。

 日本経済を強くするためには二次産業の製造業だけではなくサービス産業を核とした新たな産業が発展することが望ましい。そのような意味で野村が25位にはいっていることは注目される。ネット通販の楽天など、新しいサービス産業が日本経済の牽引の一翼を担ってほしい。

本誌:2015年10.5号 21ページ

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