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「はなして翻訳」 by NTTドコモ

 NTTドコモがスマートフォンの冬モデルを発表し新聞各紙に新機種の派手な広告を載せていました。その広告に付随してドコモ提供の「はなして翻訳」という無料アプリが紹介されていたのでさっそくインストールしました。広末涼子がテレビコマーシャルをしているあれです。

 使い方として、対面で使うのと広末涼子のように電話で使うのとふた通りあるのですが、私はもっぱら1人で使っています。早い話、いくら勉強しても耳になじまない中国語のレッスンに使用しているのです。

 スマホに向かって日本語をしゃべる→日本語の聞き取り文章が画面に表示→翻訳された中国語の文章を表示、かつ女性の声で読み上げ。同様に私が中国語でしゃべりかけると日本語訳が表示され、きれいな日本語で読み上げてくれます。

 驚くべきは翻訳・通訳の正確さとそのスピード感です。しかもスマホがしゃべる日本語や英語、中国語、韓国語は抑揚のないロボット的合成音ではなく、生身の人間がしゃべる自然なイントネーションです。パソコンの翻訳ソフトはいまいち出来が悪いのにスマホのアプリはすごい!

 ただ何しろ相手は機械です、少しでもこちらが横着な発音をすると聞き分けてくれません。とりわけ中国語は子音の種類が多く、たとえば「去」「喫」「七」「幾」はどれも私の耳には「チー」と聞こえるのですが中国ネイティブには全然別の音だということです。一度中国の方にしゃべってもらってスマホがこれらの音を聞き分けることができるかどうか確かめてみたいものです。

 日本語→中国語の場合、私はそれなりに標準語できちんとしゃべっているつもりですが、やはりあいまいな発音をしているようです。その証拠にNHKのアナウンサーの声を聞かせたらきわめて正確に聞き取ります。

 さて、これさえあればもう外国旅行で言葉が通じなくて困るようなことはないと喜ぶのは早計です。実際の翻訳・通訳作業は通信回線を通じてクラウドコンピュータが処理しています。そしてここがドコモのにくいところですが、無料のWi-Fi接続では作動しません。1日2980円の海外パケ・ホーダイを使わざるをえない仕組みです。

 そのうちWi-Fi接続で使える通信料不用の同種アプリが出てくるのではないかと大いに期待しています。

本誌:2012年12.3号 13ページ

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