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気を付けたいその言動

貴方様が気付かずにしているいつもの言動が、お相手を傷つけたり傲慢な態度と感じさせたりしていませんか。

○名刺をきちんと見てあげましょう。

お相手は貴方様との初めての面会時には、かなり緊張をなさっています。そのような時に、丁寧にお相手が名刺を渡したのにも関わらず、時間をかけ名刺に目を通してあげる事をせず、すぐに名刺入れの中に直しこんでいらっしゃいませんか。もしや、小さな文字は見るのが困難なので、苦戦をして名刺を見る姿は恰好が悪く、一人になった時にじっくりと。とお考えなのかもしれませんが、お相手は貴方様に無碍にされたと思ってしまいます。
逆に、頂いた名刺をずっと手でクネクネを必要以上に障り続け子どもでいう手悪さの状態になっているのもお相手を無碍に扱っている態度に見えます。名刺はその人の分身です。貴方からすると目下の立場に思っているお相手に対しても、敬意を表す行動ができるようにして下さい。貴方様がどのようなお立場になられているとしても、名刺のマナーは従業員の皆さまと同様に、心得ておきましょう。

○「失礼だが。」と先に伝え話したとしても失礼なことは言ってはいけません。

失礼な言葉とわかっているなら最初から発するのをやめましょう。名刺交換後のお相手とのお話しで、お相手に質問をする時に、「失礼だが・・・。」との言葉を取り付けて質問をしたり、意見を述べたとしても、失礼な会話は失礼であり、最初に断っていたからとて失礼です。ただ、貴方様のお立場だから誰からも注意をされることなく許されているのではないでしょうか。失礼とわかっているのであれば、口にしないように気を付けましょう。貴方様と会話をするお相手は、貴方様に失礼な言葉や会話がないように、細心の注意を払っていらっしゃるのですから。貴方様もお気を付け下さい。

○大人の男性が「はい。」のお返事だけではコミュニケーション不足です。

逆に傲慢な態度に思われることもあります。子どもの時は、お返事は「うん。」ではなく、「はい。」と言えば、お行儀の良い子どもかもしれませんが、大人になった貴方様は、「はい。」のみではコミュニケーション不足で、傲慢な印象をお相手に与えています。「本日は貴重なお時間を頂戴致しまして、有難うございます」とのお相手の言葉を→「はい。はい。」との言葉だけでかたずける。お相手を歓迎していることが伝わる会話(言葉)になるようにしてあげて下さい。


○お相手が、緊張しながら何日も前からアポイントをお取りになったのにも関わらず、
応接室に貴方様が表れるのは、いつも時間に遅れての登場。

応接間に通されたお相手は、貴方様が別室にいらっしゃる気配は感じていらっしゃいます。他の来客対応をしているわけではないのに、いつも遅れて登場するのは何とも傲慢な印象を与えます。お相手はきちんとアポイントをお取りになっているわけですから、お相手をお待たせして登場する姿は恰好が良いわけではありません。お客さまが応接間に通され、係の人が貴方様を貴方様のお部屋に呼びに行き、それからやっと、応対をする準備に取り掛かるから遅くなるのです。アポイントの時間は前もって気にかけてあげる思いやりを持ちましょう。貴方様のお立場は、皆さまご存じです。そんな些細な事で貴方様のご多忙さを表現することはありません。またご多忙であろうとも、お相手に思いやりを持って気を付けてあげましょう。

○持ちましょうか。持つ気もないのに言わないように。

 来客者が沢山の荷物を持って、退室をなさる時に、持つ気もないのに、「持ちましょか?」との言葉は不要です。また、その場所でご自身の部下にあたる人に「お前は気がきかないなあ。荷物ぐらいもってやれよ~」など、お客さまの前で、ご自身の部下を注意したり、見下した言葉をいうことで、来客を気遣っているジェスチャーをなさるのはやめましょう。
いくら貴方様の部下であるとはいえ、自立した一人の大人を人前で注意をするのは、貴方様の印象を下げてしまうだけです。

それで当たり前、それが自分の姿だ。と開き直ることなく、耳を傾け頂けますと幸いです。傲慢で怖い印象も大切なのでしょうが、円滑なコミュニケーションの取り方は、現在のビジネスにおいて必要性は高まっているのではないでしょうか。


河村まどか
礼儀作法教室ドルチェ・フィニッシングスクールを主宰。岡山、山口に教室を持つほか、企業研修など全国で出張レッスンを開催。ホームページはhttp://dolce-fs.net メールアドレスはinfo@dolce-fs.net

本誌:2012年9.17号 19ページ

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