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正装と平服のマナー

 正装で来るように。
 ある式で「正装で来るように」との言葉の伝達があったそうです。私は「正装とはどのような服装のこと?」との問い合わせを受けました。式典での正装とは、礼服を着用との意味ではなく、遠方での楽しい式だけど、レジャー感覚ではなくジャケットやネクタイを着用して来てくださいね。との、最初のメールでの伝達事項があったと他の人から耳にしておりましたので、式ではありますが、正装ではなく、平服での決まり事をお伝えいたしました。

 男性の正装は昼はモーニング。夜ならばタキシードを意味します。ネクタイとジャケットを着用してください。ネクタイの色は問いませんのでネクタイを着用してくださいね。ネクタイの色は問いません。との伝達の服装は、“平服”でお越しください。との意味です。平服とは、ご案内する側は、式とはいえども十分なおもてなしができませんのでご了承ください。との謙虚な気持ちの表れでお伝えをする言葉。お誘いを受ける側は、お相手に敬意を表す装いで行くべき。との日本情緒漂う、わびさびの良い表現でもあります。

 その場合、礼服のように真っ黒のお色の洋服でなくとも構いません。ネクタイのお色も自由です。

 女性の場合は、その会の主役の女性の場合、その女性よりも華やかにならない装いであれば鮮やかなお色の洋服を着用することも可能な場合もあります。しかし、神社、仏閣などの式に平服で参加する時は、ホテルなどで行われる式での平服とは異なり、気を付ける点が増えてきます。

 特に女性にお気を付けいただきたいのが、スパンコールの入った洋服やバッグ、毛皮や爬虫類のコート、バッグ、靴、光の多い時計。を着用なさらないようにお気を付けください。ここ一番のお出かけ用品をいつでも使用できるわけではありません。

 また、男性がネクタイを着用する場では、女性はジャケットの下に着用する洋服の生地も気を付けましょう。どんなに高価な生地ではあってもニット生地は避けましょう。男性の場合、礼服ほどのネクタイの色の決まりがなく、どのようなお色のネクタイでも構いませんとの通達であっても、カラーのカッターシャツではなく、白のカッターシャツにいたしましょう。

 高価な物であっても、着用するべき場所を使い分けなければ、恥をかいてしまいます。また、いつもお伝えしておりますように、貴方様や、貴女様のようにお立場のあるお方には、その間違いをどなたもお伝えなさいません。どうぞ、お気を付けくださいませ。

河村まどか
礼儀作法教室ドルチェ・フィニッシングスクールを主宰。岡山、山口に教室を持つほか、企業研修など全国で出張レッスンを開催。ホームページはhttp://dolce-fs.net メールアドレスはinfo@dolce-fs.net

本誌:2012年3.19号 27ページ

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