WEB VISION OKAYAMA

連載記事

中国企業に思う

 東日本大震災の影響で3月27日に就航予定だった中国のLCC(格安航空)、春秋航空の高松―上海便の開設がキャンセルになりました。私は就航を見越して予約開始と同時に上海便の切符を購入していたのでとてもがっかりでした。

 ところが就航キャンセルを発表した2、3日後「予定通り就航する」というニュースが流れ、さらに今度は「就航は4月に延期」とめまぐるしく方針が変わっていきます。予約したのは4月1日の上海行きの便であと1週間もありません。いったいどうなっているのか春秋航空の茨城支店に電話してみました。

 そもそも高松空港発の便を飛ばすのに高松に支店を置いてなく、こちらからコンタクトを取るのがとても困難です。予約済み客に対しメールによる案内もないし、「まったくケシカラン、電話で文句を言ってやろう!」 しかし、何度かけても話し中でなかなか埒があかなかった末にやっとつながった茨城支店の中国人スタッフは明るく「ニーハオ!」。早くも戦意喪失です。

 1回目にかけたときは、「4月1日は飛ぶからキャンセルしなくていい」でした。しかし空港を管理する高松空港事務所に聞いてもフライトに関して何の情報もないとのことで、私はまた茨城支店に電話しました。

 「ニーハオ、あなたの選択肢は2つです。ひとつはキャンセル、もうひとつは旅行日程を日延べすることです。4月1日に飛ぶかどうかは分かりません」。まもなく4月というのに会社の方針が不明なのです。恐るべきいいかげんさ! 一事が万事これでは墜落事故でも起こした日には最低限の補償も最初から望み薄でしょう。

 しかしながら私は中国企業のこのいいかげんさ、おおざっぱさ、信用など気にもとめない体質、なによりも実利本位に徹したやり方に感嘆しています。皮肉でもなんでもなくこういう資質(?)こそ日本人に一番欠けていると思われるのです。

 中国のLCCに対し、全日空もかなり以前から格安便を飛ばすといいながらなかなか実現しません。きっと何から何まできちんと用意万端整え、複雑な政府の許認可を得るために膨大な資料を作成しているのでしょう。これでは春秋航空のように片道3000円からという最高のユーザーサービスは実現不可能です。

本誌:2011年4.4号 12ページ

PAGETOP