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レモン

 4年前、いろいろな果樹の苗木を休耕田に植えました。デコポン、ハッサク、オレンジ、レモン、枇杷、プルーン、杏子、桃、スモモ、イチジク、サクランボ、ラズベリーなどなど。

 どの木も昨年あたりから本格的に実を付けるようになりました。中でも私のお気に入りはレモンです。畑にレモンが実っているというだけでなんだか地中海の風が岡山まで届いているような気がします。

 子供のころはあんな酸っぱい果物のどこがいいのだろうという気しかしなかったのにレモンの魅力が分かってきたのは年をとったせいかも。たぶん体がビタミンCを欲しがっているせいでしょう。

 ところが売られている輸入レモンは、見た目は見事でも防黴剤(ぼうばいざい)が使用されていて、匂いに敏感な私にはこれが鼻につくのです。発ガン性の問題以前に、こういう商品は食材として失格。その意味でもレモンの木を1本植えておくと重宝します。

 冬、案外底冷えがする岡山市で、私のレモンは今まで順調に育ってきたのですが、今年の冬は厳しすぎました。2本の内1本はたわわに実を付けたまま凍傷にあってしまい、春生き返ってくれるかどうか。

 地球温暖化の影響で日本でも平均気温が近年かなり上昇しているという報道がある一方で、日本海に面した地方は観測史上例がない豪雪に見舞われています。

レモンの木を見ている限り、岡山市も寒冷化に向かっているようです。

本誌:2006年2.20号 14ページ

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