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ハイドロコロイド

 2月11日号で新しい創傷治療についてご紹介しましたが、ポイントは二つ。

 まず、創傷面を水道水で洗い、ゴミや異物を除去すること、そして傷は湿潤な環境のもとで治すという観点から、ハイドロコロイドというハイテク被覆剤で覆うこと。一端貼り付けた被覆剤は最大5日間は貼り替える必要はありません。かさぶたができないことが従来の治り方と決定的に異なります。

 先日、外出前に急いでヒゲ剃りをしていたら、手がすべってヒゲではなく顔を剃ってしまいました。最初は何ともないような感じだったのに、すぐに血が流れ出しヒリヒリ痛み始めました。

 そこでハイドロコロイドの登場です。ドラッグストアで売っているキズパワーパッドという商品でジョンソン・エンド・ジョンソンがデンマークから輸入販売している商品です。

 結果は驚きの一言。2日目にはがしてみたらすっかり元の皮膚に戻っていて、傷の痕跡すら顔に残ってないのです。

 同じころ、母が腕をすりむいて10円玉ぐらいの面積の上皮がめくれてしまいました。さすがに傷の面が広いので医師にみせようかと思ったのですが、医師が「消毒薬とガーゼ」による古い治療をしてしまっては治りが遅くなると思い、キズパワーパッドの大きいサイズのものを貼ってみました。

 被覆剤は傷口から絶えず滲出してくる体液を吸って白く膨らんできて、いかにも治癒が進んでいる感じがします。3日毎に貼り替えて約10日。創傷面に新しい皮膚ができてきました。

 水道水で洗っただけだし、ほんとうに大丈夫かなと心配もしましたが「先進医療テクノロジーがキズを早く治す」というキャッチフレーズに偽りはなさそうです。

本誌:2005年5.11号 14ページ

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