WEB VISION OKAYAMA

連載記事

暗証番号

 ゴルフ場のロッカーに入れておいた財布からキャッシュカードの情報が盗まれ、多額の現金が引き出されてしまうという事件が起きたのをきっかけに、各金融機関はとりあえず預金者に対し暗証番号をひんぱんに変更するよう求めています。

 群馬県のゴルフ場のケースで明らかになった一つが、多くのカード利用者がカード毎に暗証番号を決めているのではなく、銀行カードもクレジットカードも全て同一の番号を使用しているということ。

 ロッカーのキーに1234という数字を使った客のキャッシュカード暗証番号は1234である可能性が高い。実際、ゴルフ客に対するインタビューで「なぜロッカーキーとキャッシュカードでは違う番号にしないのか?」と聞かれた中年のゴルファーは「ぼく、そんなに数字覚えられない!」と答えていました。

 私も実は銀行、郵便局、証券会社、クレジットカードなど全てのカードに同一番号を使用してきました。カード毎に番号を変えるなんてどんな記憶の達人にも無理でしょう。ましてひんぱんに番号を変更したらもう何が何だか大混乱を来すだけ。

 それが分かっていながら「支払用カード電磁的記録情報取得」、いわゆるスキミングはあっけないほど簡単に行えることをテレビで見聞きして不安になり、証券会社と郵貯カードの番号をひと月ほど前に変えました。

 新しくあみだした番号はメモなど残さなくてもいいし、たとえ忘れても秘密のヒントを頼りに絶対思い出せる自信作だったのです。そして、きのう郵便局に行ってお金を引き出そうとした時、自分の愚かさに気が付きました。

 暗証番号を変えたことすらとっさに思い出せず、まして秘密のヒントとはいったい何だったのか?また、郵便局の窓口に行ってめんどうな手続きをしなければいけないはめにおちいりました。

本誌:2005年2.21号 14ページ

PAGETOP