最近、神戸市中央区の商業ビルで痛ましいエレベーター事故がありました。今回の件はエレベーターのかごそのものが落ちたのではなく、被害者の男性が4階フロアーからエレベーターに乗り込もうとしたら、そこにエレベーターが来ておらずそのままピット底まで転落してしまったというおよそ信じがたい事件です。

　日本のようにエレベーターの保守点検が厳格に行われている国でなぜときどきこんな不可解な事故が起きるのでしょう？　例えば2006年に東京都港区の共同住宅で発生したシンドラー社製エレベーター事故は、高校生がエレベーターから降りようとしたとき、かごがそのまま上昇し、高校生はかごの床と外枠に挟まれて死亡したという悲惨な事故でした。そのときの教訓はその後に生かされてきたのでしょうか。

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