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連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

大学入学金二重払い、今昔

 大学受験生にとって極寒の今の季節はある意味、地獄の季節です。これは受験生を抱えた親にも当てはまることだと思います。受験生は中学、高校と努力してきた猛勉強の結果を出さないといけない緊張の日々を送り、親は親で高くなる一方の入学金や授業料の工面にさぞ頭を悩ましていることでしょう。

 そんななか、読売新聞(2025年2月5日号)は、ある民間団体が昨年行った入学金に関する興味深い調査結果を報じていました。それによると志望した本命大学の合格発表前に別の大学へ入学金を支払った受験生が27%いたとのことです。滑り止めに受けて合格した大学の入学金の納入締め切りが本命大学の合否発表より前にある場合、無駄になるかもしれない入学金を払わざるをえない。これには88%の人が問題あり、と回答しています。この問題は古くから存在し、いまだに制度的にも法的にも宙ぶらりんなのにはあきれました。

 私も60年前の苦い体験がいまだに心の片隅に残っています。本命だった東京の国立大学を受験したものの手応えなし、まずい!

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本誌:2025年2月17日号 19ページ

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