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連載記事社説

取材相手との信頼を構築する

 記者の仕事はさまざまな業界・業種の人と会って話を聞き、文章にまとめることの繰り返し。そこに至った背景や、事業に懸ける想いなども踏まえ、最高のアウトプットになるように努めており、時には記者みょうりに尽きる感謝の言葉をいただくこともあるし、逆に見解の相違や判断ミスでトラブルを招くこともある。

 近年、原稿の「事前確認」を求められるケースが増えている。報道記事の場合、公開前の原稿を取材先に見せることは「編集権」の侵害にあたるとされ、われわれが若手のころはタブーとして先輩記者からきつく指導されてきた。ただ、一口に「記事」といっても記事広告やインタビュー、寄稿…とさまざまな性質のものがあり、一般紙以上に広告との線引きが難しい雑誌媒体の場合、厳密な対応は必ずしもできていなかったのも事実ではある。

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本誌:2024年6月3日号 18ページ

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