ゴルフ用品販売の㈱プロツアー・スポーツ（岡山市）が今年2月、創業50周年を迎えた。バブル後の1994年をピークにゴルフ人口が年々減少し需要が落ち込む中でも、メーカーを巻き込んだ試打クラブのレンタル事業を第2の柱に育てるなどさまざまな取り組みで事業の拡大と業界活性化に貢献してきた。草野行浩社長に50年間の歩みと今後のビジョンについて聞いた。


50年間の歩みは。

　私の父・草野靖彦が1974年に岡山市南区妹尾でゴルフのコンペ賞品を中心に販売する店舗を開業したのが始まりです。徐々にゴルフ用品の取り扱い数を増やしていき、4年後に法人化。83年に同区西市に本社兼岡山店を開設しました。コンペ賞品がゴルフ用品の場合、気に入らなければ店舗で同等の価格の商品と交換できるのが支持され安定した需要を獲得しました。

　2003年には、岡山店を売り場面積約5倍となる現在の同市北区問屋町に移転。倉敷や博多への出店など多店舗化に取り組んだ時期もありましたが、ゴルフ人口が減少する中、全国に販売できるECサイトにシフトし、楽天市場やヤフーショッピングなどに出店、実店舗は賃貸契約期間の満了に合わせて岡山店以外を閉店させ、選択と集中で事業拡大を進めてきました。

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