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- VISION OKAYAMA 2024年2月19日号
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連載記事社説
視点を変えることで見える景色
白桃のびん詰め加工を手掛けるFarmProductsDesign(倉敷市)は、100%廃棄されている県産白桃の「皮」を食品としてアップサイクルするプロジェクトに取り組んでいる。
果物王国・岡山を代表する白桃は、生産者が一つずつ手で袋掛けし、丁寧に栽培されることで、ピンクやクリーム色でもない独特の「白桃色」と呼ばれる色に仕上がる。芳醇な味わい、気品ある香りの高級品だが、台風などによる落下はもちろんのこと、デリケートゆえに、ちょっとした接触でも傷物として市場価値が大幅に低下し、天候により収量や出来栄えは大きく左右される。
加工業者として農家の苦労を間近に見てきた北條択治代表が、その解消策として考えたのが「丸ごと使う仕組みづくり」。言われてみれば、多くの果物は皮周辺ほど栄養価が高く、香りも強い。にもかかわらず廃棄されるのは不合理であり、皮を使う仕組みをつくれば農家の収益増、加工業者にとっても処理の手間が省けるなどプラスになるだけでなく、「廃棄される皮の価値が高まれば、白桃そのものの価値をより高めることができる」という逆転の発想だ。
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